友部正人
The Request Times

vol.1~vol.12

VoL.1 1985.6.6 発行

85/5/26 友部正人Birthday Consert in 吉祥寺 「のろ」 報告書5月25日、35回目の誕生日を迎えた友部正人がみなさまの日頃の応援に感謝の気持ちをこめてリクエスト大会を企画しました。

◎入場の時に、一人3曲まで記入してもらい、集計してベスト10を選んだのですが、得票数の少ないうたでも、友部がうたいたい曲は、勝手にえらんでうたった様でした。

1.乾杯 (11票)
2.一本道 (9票)
3.密漁の夜 (7票)
4.ぼくは君を探しに来たんだ
  ユミは寝ているよ
  遠来          (6票)
5.大阪へやってきた
  ビッコのポーの最後 (5票)
6.にんじん
  中道商店街   (4票)
7.フーテンのノリ
  おっとせいは中央線に乗って
  誰もぼくの絵を描けないだろう
  悦子
  どうして旅に出なかったんだ
  サンディさんの髭のうた
  オーマイラブ         (3票)
8.町は裸ですわりこんでいる
  公演のベンチで
  長崎慕情
  おしゃべりなカラス
  はじめぼくはひとりだった
  ゼロ
  夜を着がえて
  アルミチャ?   (2票)

(あとは1票の曲)
あつくならない魂を持つ人はかわいそうだ
キシノサトの動物園
いっぱいのみやの唄
まちこちゃん
トーキング自動車レースブルース
西の空に陽が落ちて
空が落ちてくる
ふーさん
まくらのすきまに夜が明けた
お日様がおっことしたのはコールタールの黒
ぼくは海になんかなりたくない
ある日ぼくらはおいしそうなお菓子を見つけた
田中さんとぼく
家来のひとりもいない王様
れいの誕生日の日に
ロックンロール
OUR FRIEND SHOKO
シャンソン
雪の砂漠
空から神話の降る夜は
日が暮れてからの夕立ち
ほたる
ボロ船で
旅のスケッチ
ひまわり
マチルダに(本屋の売り子のうた)
小樽運河発カナダ行き船
チルチルミチル

[有効投票者数45名]

コンサート終了後の友部正人の感想
久しぶりに「乾杯」や「公園のベンチで」をうたったせいか、この夜はうたいやめるのがもったいない気がしました。リクエスト曲の3分の一もできなかったけど、胸のときめく思いだけは十分にありました。

TOMOBE

「おじゃまコンサート in TOKYO」ホームプロデュ?サーの募集!!
去年の中で一番印象に残ったコンサートは、11月に名古屋でやった「友部正人のおじゃまコンサート」だろう。20~30人の観客をあつめればあなたもホームプロデュ?サーになれます、という呼びかけに応じて8名の人が企画・主催してくれた。この企画の発案者である宮崎喜一氏(工房地球号主宰)は8人の人にコンサートに特色をもたせるように宿題を出したので、どのコンサートも主催者の人柄が出ていて、6日間で8回のライブというハードスケジュールにもかかわらず、毎回わくわくした気持ちでうたえた。8回のうちライブハウスを使ったのは1回だけで、あとは集会場だったり、古い公民館だったり、タウン誌の編集室だったりした。小学校の先生はコンサートがチャイムで始まり、東海市では会場がススキで埋もれた。全員のためにおでんを用意してくれたところもあったし、マンションの一室でやった時は、たたみの間が竹林になっていた。
8回で200人以上の人がぼくの歌を聴いてくれた。その半数はコンサートには行ったこともない人たちだった。
それだけでもぼくにはうれしいことだったのだ。
今年は名古屋の他に東京での「おじゃまコンサート」を考えています。やってみたい人は連絡をください。

漫画サンデーに公表連載中の「オジサン連合の輪!」もNo.94までがんばりました。
これは永島慎二、小室等、立花尚之介、友部正人の4人のリレーエッセイでNo.100までいくと単行本になる予定(!?)です。
毎回エッセイとイラストを両方かくのですが徐々に友部も絵がうまくなり、ほかの雑誌からイラストの依頼が来るようになりました。
というわけで、今本屋さんに出ている「blue」No4(プレイヤーコーポレーション)という音楽雑誌にも文とイラストが載っています。
見てくださいね。

 

VoL.2 1985.7.7発行

《アンケート特集.1》

そもそも、この新聞を作るきっかけとなった、アンケート特集です。
コンサートの時にみなさんに描いてもらった用紙を、気軽な気持ちで整理していたのですがその膨大な量にあわててしまいました。取りあえず、今回は第一回目ということで、不定期にまた特集号を組んでいきたいと思っています。

’84.11.30 京都
○二日連続友部正人しゅうげきギグは良かった。
今日は思いのほか短かったけど、昨日よりかっこよかったよ。
アンコールの前のあのスキップを見てしまったあたしは思わずぶぅーと笑ってしまいました。
私と悪友はきのーひとばん「ふあ先生」のうたを習得しようと、ひそひそささやきあったのでした。うーむ。さよなら。
(女20才)

’85.2.7 渋谷ジャンジャン
○唄を聴きながら絵をみているのか、絵を見ながら唄を聴いているのか、時々わからなくなってしまうところがおもしろい。
スズキコージの絵は描いているプロセスにも人柄が出ている。
友部の唄は相変わらずロマンチックで雪がチラチラと降っているようで素晴らしかった。
(女24才)

○とても高揚しています。地球のついての図鑑のようでした。あすからも又、どたばたと生きていきます。
(女30才)

○バックバンドの人達はどうしたのでしょうか。
みんなインドへ行ってしまったのでしょうか。今日のような試みもおもしろいと思います。
でも前のようなコンサートもやってください。
(男22才)

’85.3.17 吉祥寺 のろ
○養老院からもらってきたというあの楽器で「1曲できるようになりました」っていうのをきいて、
とても楽しく、そして美しいものを感じました。楽しいもの、美しいものが最初から在るのではなくて、そして最初から会えるのではなくて、できるようになっていく心の中に在るのかな。
Drumsの木村さん、すごいと思いました。
(女24才)

○「チルチルミチル」はよかった。
死をテーマに、というのは、老いをテーマにするのと同じように現在的であると思いました。
(男27才)

○あなたの顔が好きです。
(男26才)
’85.4.24 吉祥寺
○大好きだった人と、ついさっき吉祥寺で別れました。
彼と何度もあなたのうたをききました。聴いているのがとても辛くて、涙が出てきました。
とても辛いけど、またひとりであなたの歌を聴きにきます。
別れぎわに彼があなたによろしく、と言ってました。
(女28才)

○ひとつの何かを持ち上げようと思ったら地面全体を持ち上げられてしまったようだ。
自分の宝箱をみんなの前でふたをあけて、1つ1つ並べて見せることって、こわいと思いませんか。
(男20才)

○ぼうしよく似合っていますね。ぼくも前に同じようなぼうしをかぶっていたんだけど、友達にひんしゅくをかってしまいました。
上手にかぶるコツ教えて欲しいです。
さいごに「アルミチャ?」唄ってくれてありがとう。
(男26才)

’85.5.16 名古屋
○アンコールの前に終わった時、友くんは手をあげたのですが、その手のあげ方が招き猫みたいでした。
(女26才)

○俺18才、長淵剛28才、友部正人?(おじさん)
でもカッコええ、(くやしい!)
(男18才)

’85.5.17 岐阜
○友部さんは今三鷹に住んでいるのですか。ぼくは中野のアパートにいます。
今度良かったらあそびに来て下さい。
(男21才)

○最近の歌もいいですが、緊張感が以前よりだんだんなくなって少しさびしいです。
今の唄がいかんという訳ではありませんのでよろしく。
(男27才)

’85.5.19 富山
○リズムをとっている白いスニーカーで、日本語も外国語も越えた音符の上をぽんぽん歩いていくのがあなただと思いました。
友部さんのギターからでてるつるまきひげが、私達の心を指揮してるみたいだった。
(女21才)

○(前略)友部さんの歌はとても古く感じ、昔の手紙を一枚一枚読み返しているようでありました。
ぼくはうたは時代が作ると思っています。あなたの唄ったどの歌も、おそらく、その時々の臭いをさせているのでしょう。
ぼくにはわからない友部さんの営みです。
(男?)

’85.6.2 秩父
○肉できける。
はじめは考えて聞いていたけど、だんだん体がなじんだ。
(男22才)

’85.6.16 茨城
○す・すごい体力ですね。
病み上がりで、練習すら禁じられている私にはうらやましいかぎりです。
(男19才)

○自分の気持ちを素直にうたった曲が書きたいんです。どうもへんにつっぱってしまいます。
今日釣りに行ってきました。常識知らずのぼくは、ギターを持って「大漁呼込歌」というのを作って、うたっていたんだけど、
魚は全く捕まりませんでした。
(男23才)

’85.4.13 横浜
○コンサートが終わってみると不思議なことに旅(世界の)や、昔の恋人に想いを伝えることや、返事のこないいとしいあの人にもう一度手紙を書くことや、自分のいろいろな思いをエッセイにしてみようかとか、そんなことをまじめに一生懸命に取り組んでみたくなりました。
(男23才)

○ぼくもお月さまが大すきです。
(男9才)

’85.4.13 江古田
○はじめてギター一本で歌う人の歌を聴きに行き、すごく新鮮な感じがあった。
今までずっとパンクのライブばかり見ていたので、その反応のしかたにとまどったけど、後半は自然に拍手することができた。
今度またライブに行きたいと思います。サインしてくれてどうもありがとう。
(男20才)

○B・スプリングスティーンと友くんのライブ、どっちに行くか迷ったんだけどこっちに来たのさ。
友くん大好き。でも、ぼくの彼女、友くんのこときらいだから別れた。今日からまた一人だ。
今日のうたはとてもおいしかった。
(男20才)

’85.5.15 京都
○コンサートは2回目です。
なんとなくききながしてきく、というようになれない歌ばかりで、つかれるけどすきです。
レコードでも一枚きくとつかれるけどすきです。
ことばが重いのでつかれてしまいますが、いいです。
(男20才)

○詩しかみたことなくて、声をきくのははじめてでしたが、来てよかったとおもいました。
字あまり、大好きです。
(女18才)

○ことばがうらめしい。スターリンよりよかった。
(男22才)

○出だしの4~5曲がとても良かった。そしてやっぱり「一本道」。
僕は友部さんの、「そうして旅に出なかったんだ」を聞いて、旅に出たのです。
何も変わらなかったけど、友部さんが変わって、ぼくが変わらなかったのか、ぼくが変わって、友部さんが変わらなかったのか、
以前ほど、友部さんの歌が、僕の中に入ってこなくなった。
(男26才)

’85.6.14 渋谷 LIVE INN
○リードギターのおじさんみたいな人に好感を持ってしまう。この人、ヨガの行者か、アル中のどっちかに見える。
やっぱりバンドと一緒にやった方がいい。一人で歌うときの友部節のうたい方は、くどいと感じるときがある。
「月夜の盗賊たち」をうたえ!
(男32才)

○西依さん(リードG)に会えてうれしい。
新しいうたを中心にやるのもいいもんですね。
「君はこんな言い方~」が印象的でした。友部さん、かみの毛短い方が似合うぞーっ。
(女22才)

○12年ぶりで会いました。
22才の時でした。友部氏も同じですね。変わっていなかったことに驚きと安心を持ちました。
ぼくたちに変わるべき何ものもなかったのか、それとも一生けん命何から守ってきたのか。
まだよくわからないですよね。お互い頑張って生きましょうよ。

’85.3.31 宇都宮
○昨日シャガールが死にました。
それでいろいろ考えていたときに、友部さんのコンサートの知らせが新聞にあったので来ました。
最近の友部さんの歌はシャガールの世界みたいですね。一人の人間のまわりの意味を感情にあふれた豊かな世界。(最近コスモロジーについて考えています。これからも、そんな歌をうたい続けてください。旧い(ふるい)うたも好きです。
(男26才)


《返信》

これらの短い感想文の中には、僕の歌よりも生な気持ちがこめられている。
時には読むのがつらいくらい激しい非難もあるけれど、多くは素直な好意的な文章である。

読んでいると、コンサートに来てくれた人たちの世界がぼくの歌の世界と同じではないことに気付かされる。
歌が世界をくるみこんでいるように思いがちだけど、実は歌はいつも聴き手たちに置いてきぼりをくっている。
いつか、その人たちの生な世界と歌が同時に在ったことがあったのだろうか。
結局は何もわからないまま、今ここに置き手紙だけが残されている。
コンサートの後、鉛筆をにぎりしめ、じっと考えたあと、感想を残して行ってくれた人たち、
どうもありがとう。
友部正人


◎いよいよタイへ出発の日も近づいてきました。
8月1日出発、8月23日帰国の予定です。タイではあまり英語が通じないので、タイ語を必死で勉強しています。できれば、少しはタイのことばでもうたえる様に、歌のレッスンもやるつもり。
豊田勇造さんと友部の他、スタッフや友人などで総勢12人位のツアーになります。
ヴィデオを撮って来ますので、無事に戻ってきたら、いつか、見てください。
尚、帰国報告コンサートは、
★東京、8.31ジャンジャン
★関西、9月下旬予定です。

◎前回に引き続き「東京おじゃまコンサート」のホームプロデュ?サーを募集しています。
友部のコンサートをやりたいと思う方は連絡ください。お待ちしております。

☆アンケート、記入者に無断で載せてしまいました。もし、怒った人がいたら許してください。

責:小野由美子

 

VoL.3 1985.9.9 発行

ただいま!
無事タイから帰ってきました。
一体、タイでどういう風に旅をしていたか、という報告を今回はしてみたいと思います。

ではスケジュールを追って・・・・

8月1日 真夜中、バンコクのドムアン空港着。カワランバンドをはじめ大勢の人が出迎えてくれる。空港での写真が8/4のタイの新聞に大きく報道された。

 2日 オリエンテーション。夕方は市内の運河をボートトリップ。
     夜はレストランで歓迎パーティをしてもらう。
 3日 明日のタマサート大学でのコンサートのリハーサル。
 4日 「NO MORE HIROSHIMA・PEACE’85」コンサート。タイで反核コンサートは初めてらしく、すごく盛り上がって2000枚のチケットがすぐに売り切れた。

 5日 カセサート大学でコンサート。この日からスラチャイの組んだコンサートツアーの始まり。学生組合の人たちを紹介される。
 6日 タップケオのシルパコン大学でコンサート。
 7日 タマサート大学法学部の記念行事のコンサートに参加。コンサート終了後大きなバスに乗り込み、南に向かって出発。
    中山ラビとこの日別れる。
 8日 昼。ハジャイに到着。休憩してからバスで一時間くらいのソンクラ?のスリナカリン大学へ。コンサートが終わると又ハジャイに戻って宿舎で眠る。

 9日 夕方、内山君がバンコクに戻る。プリンスオフソンクラ?大学でコンサート。終了後、突然スラチャイが「予定変更で今晩出発!」と言う。みんな大あわてで準備したが結局朝5時に出発。

10日 朝10時スラタニで朝食。夕方スアヒムの海岸でひと泳ぎ。夜中、バンコクのカワランハウス(スラチャイの借りてる家)に到着。日本側はここで雑魚寝する。

11日 河本君、高田さんバンコクに着く。夕方タイの最高の詩人というナオワラートさんの家でパーティがある。
    夜10時、又バスに乗り込み北へ向けて出発。

12日 早朝コンケン着。簡易宿泊所で休憩。このひの会場は映画館だった。コンサート終了後コラートへ。
真夜中にホテルに着。下村くんのお別れパーティをロビーでする。

13日 博物館の帰りに、牛をつぶすところを見学する。夜のパーティのためだそう。市内のホールでコンサートをした後、牛を殺した家へ行ってパーティ。100人のひとがその肉を食べた。

14日 この日コンサートはなし。スラチャイの友人の住んでいるサブダン村を訪ねる。電気、水道、ガスのない本格的なタイの村。沼で泳いだり、うたったりして、たのしく夜は更ける。(夜はローソクのあかりで)
この村の村長さんはカワランの「人と水牛」という歌の作者です。

15日 村人はとても早起き。4:30にはもう起きて働いている。7:30、バスは出発。山の中をどんどん走って、3:30、ピサヌローク着。このころから、友部と勇造はカワランバンドと一緒に演奏する。大学でコンサートをした後、チェンマイに向けて出発。車中泊はとてもしんどいのです。

16日 朝7時、チェンマイ着。チェンマイでのみんなの宿である小説家のテプシリーさんの家へ。夜チェンマイ大学でコンサート。

17日 コンサートはなし。朝ゆっくり出発。メサイ(ビルマの国境)で昼食。どしゃ降りの雨。毎日雨ばかり。
夜ゴールデントライアングルに到着。宿が小さいので3ヶ所に合宿する。メコン川のほとりで夜は更ける。

18日 10時出発。チェンマイの大学で昼コンサート。夕方、ワンカムホテルにつき、夜ホテルでコンサート。スラチャイはかぜがひどく熱も高い。うたうのがつらそうだ。他の人はハードスケジュールにめげず、とても元気。

19日 朝10時、チェンマイに出発。5時、会場の映画館に着く。このツアー最後のコンサート。なのに時間切れで最後にうたったカワランは途中でやめさせられる。このあと、友部と勇造だけ、チェンマイ大学の集会に行ってうたう。

20日 チェンマイ最後の日、みんな買い物。ナイトバザールに行ったりして、夜の9時出発。

21日 朝アユタヤで休憩。11時、バンコクのカワランハウスに到着。午後からポチャナーの案内で2時間車にゆられて村へ。ここも電気、ガス、水道のないところ。夜学生が大勢来て、真夜中まで話す。

22日 昼バンコクのATTに全員集合(日本側だけ)夕方、友部と勇造は、スラチャイと対談。夜7時よりレストランでさよならパーティ。50人くらいの人が来る。

23日 朝7:30の飛行機で日本に帰る。

《ツアー参加者》
(日本側)
友部正人+豊田勇造:がんばってうたいました。
中山ラビ:バンコクのみ1週間同行
内山貴夫:前半のツアーマネージャー
河本純:後半のツアーマネージャー
水谷俊之:ビデオ担当。全行程撮りまくる。
川守田稔:録音担当。全コンサート撮りまくる。
下村誠:取材をかねて参加。12日間同行。
高田早苗:後半参加、コンサートを見に来ました。
小野由美子:全行程参加、友部正人オフィスをやってます。

(タイ側)
スラチャイ:カワランのリーダー。詩人。今回友部と勇造を呼んでくれた。
モンコン:スラチャイと一緒に2回日本でコンサートツアーをしているピンを弾く。
ウィラサク:「カワラン楽団の冒険」の作者。ギター担当。一度日本ツアー参加。
トングラー:スライドギター、ヴァイオリン担当。一度日本ツアー参加。
チャッキー:リードギター、キーボード。
スー:ベース、フルート。
ウー:ドラムス(ものまね名人)
ポンテープ:ソロの歌手。ものすごい人気者で今回一緒にツアー。元カワランのメンバー
ポチャナー:詩人。ステージで友部豊田の詩を朗読してくれた。
ソムポップ:チェンマイ大学の主催者。横笛の先生。
パタイ:作家。カワランの本やテープを売る人。
エー:スラチャイの愛人。今回のツアーマネージャー。
石丸ひさし:在タイの日本人。詩の翻訳に協力。
小野崎ただし:在タイの日本人。通訳や宿を提供してくれた。
あと学生組の学生達。みんなかわいかった。

★カワランバンドやポンテ-プはタイですごく人気がありどこの会場も大入り満員で少ないところでも千人は集まったのです。
そんなわけで友部と勇造はすごくハッスルしたのでした。

タイツアーのドキュメントビデオが10月に販売される予定です。くわしくは友部正人オフィスに問い合わせてください。

 

VoL4 1985. 10 .20 発行

沖縄印象記 友部正人

10月5日から11日まで、沖縄に行ってきました。沖縄というとぼくには今まで酒、酒、酒という印象でしたが、今回はちょっと違ったようです。その大きな理由は、1週間もいてゆっくりできたことでしょう。酒はほんのちょっとで(もちろん全体の時間から見るとですが)、出会いやら、再会やら、発見やらがたくさんあったのです。それにほんのちょっぴりですが、沖縄で暮した気分にもなれたのです。洗濯物を干して、それが風で乾くまでのほんの少しの間。

各コンサートで、沖縄で歌っている人たちと一緒にやれたのも良かった。1日目は富原守生さんという人で、昔「アナザーサイド」という喫茶店の主人だった人で、実に10数年振りで再会したのでした。2回目のコザでは知念良吉さんで、ぼくは彼の歌っている時の表情がとても好きになりました。3回目は玉村ヒロさんで、本業は焼き物らしいのですが、レコードもちゃんと出してます。中川五郎によく似たやわらかい声で歌います。

コンサートはたいてい、8時から11時すぎまでで、タイでのコンサートを思い出したけど、お客さんはタイとは大違いでとてもおとなしく、「チュウウガナビラ」(こんにちは)、と沖縄の言葉で挨拶したら、小さな声で笑っていました。

沖縄というと泡盛なんだけれど、この泡盛を作るお米はタイ産しかだめなのだそうです。そしてこの酒は、琉球王朝の頃に、タイから伝わったものだということです。タイに伝わる前には、トルコあたりで飲まれていたというのですから、ひと口の泡盛でずいぶん旅行した気分になれるはずです。

もうひとつ、沖縄というとそばなのですが、これがとても安くておいしくて、毎日食べてしました。そば屋さんのテーブルの上には、必ずとうがらしを泡盛でつけた調味料がおいてあって、これをそばにかけて食べるのですが、これがちょっとかけるだけでかなり辛い。これは、タイの食堂にあったものと似ています。沖縄の料理もタイ料理のように辛いのかと聞いてみたら、家庭ではとうがらしで辛くすることはないそうです。沖縄の味付けの基本は塩だそうです。

沖縄からはとてもたくさんの人が、南米に移住しているそうです。そして今、三世の若い人たちが沖縄に帰ってきて、仕事を探したりしています。そんな沖縄の人たちにとって、メキシコの大地震は他人事とは思えなかったらしく、毎日街頭でカンパ集めをしていました。ぼくも慌てて、メキシコに住む三世の峰子ちゃん(ぼくの友人)に手紙を書きました。

沖縄にはカチャーシーというリズムがあって、これを聴くと、沖縄の人はじっとしておれないようです。男も女も立ち上がり、思い思いに踊り始めます。ぼくも思い思いに躍ったけど、やっぱり沖縄の人とははっきり異なります。沖縄の女性はこれを踊ると、とても美しくなります。

一つ一つ、年を重ねるごとに、新しい体験をすることに億劫になるみたいです。それに反比例して、新たに体験すべきことは増えているようです。ぼくが沖縄で感じたのはそのことです。

END


沖縄のあと、九州へ渡り、福岡県で4ヶ所「おじゃまコンサート」のようなものをやって、東京に戻ってきました。
11月は本家本元の名古屋で、「おじゃまコンサート ’85」を行います。期間は11/21~25。今年はどんな場所で、どのような企画がとび出すか、お楽しみ。
問 宮崎喜一 052-832-1269

12月は北海道編「おじゃまコンサート」
12月 1日 札幌「たぬき7」
   2日 札幌 永田さん宅
   3日 札幌「手」
   4日 帯広
   6日 帯広
   7日 釧路
   8日 北見
   9日 紋別 
   12日 小樽「ぽんぽん船」
13日 札幌「ペッシーホール」
問 三上敏視 011-631-7615

コンサートのお知らせ
11月13日 渋谷ジァンジァン

ビデオ上映会のお知らせ
8月のタイ・ツアーのビデオドキュメント
「マイペンライ-DAIJOBU」
監督 水谷俊之
早稲田奉仕園セミナーハウスロビーにて
11月9日 6:30~

 

VoL.5 1986. 02. 11発行

しばらくさぼっていましたが、3か月ぶりの新聞です。
去年11月の名古屋、12月の北海道でのおじゃまコンサートもたのしく成功しました。
今号には、おじゃまコンサートの発案者である名古屋の宮崎さんと北海道編の三上さんより、メッセージが届きました。

おじゃまコンサートメモ

1 近頃のライブハウスのコンサートはつまらなくなった。
2 CDの音がいいからって、ナマにはかないません。
3 ショーアップされたステージや大きなコンサートも好きですが、いつも作る側に立って見てしまう。
4 会ったこともないミュージシャンを友だちのように話している若者を見るとシラける。
5 ことばを感じる歌が聞きたくなる。
6 どんべえに、なぜベースをやめたの、と聞いたら「7 トモさんに会って、こういう人が歌をうたってるのなら、ぼくがやることはないと思ったから」8 と言っていた。
9 だれもが自分自身のプロデューサーです。

というようなわけでおじゃまコンサートをつくったのです。
名古屋 宮崎喜一

「おじゃまコンサート 北海道編」は形だけ見てしまうと、札幌→帯広→釧路→北見→紋別→小樽→札幌と、ほぼいつもの北海道ツアーでした。
いつもと違うのは、札幌市内(それも近い場所)で4ヶ所やったこと。これは大胆でした。そして、共通のチラシを作れたこと。これは地方によっては100枚も必要でないにもかかわらず、制作を助けてくれた各地プロデューサーのおかげです。
いつもはそれぞれの町で、単独に行っていたコンサートなので、その点と点をつないでいけたのはトモ君だけでした。
今回、チラシによって各地がネットワークできたことはありがたい収穫でした。
友部正人がメディアになりました。どうもありがとう。
今年は民宿ツアーだね。
札幌 三上敏視

▲さて、友部は2月16日~23日まで“おじゃまコンサート関西編”へ出発します。
各会場も、事務所あり、個人のお宅ありと、今回もまたいろんなことが待ちぶせしているもよう。

◎2月10日、東京渋谷「ジァンジァン」で行われたコンサート“電飾紙芝居の夜”は大成功でありました。ベースの寒河江くん、ギターのきよし、ドラムの後藤くんの3人のメンバーとのコンビネーションもまとまってきたのでバンド主体の構成で盛り上げました。
また、この日のために制作した4本の8mmミニ映画も好評で、監督の水谷俊之さん、お疲れさま。時間もお金もかけたこの映画、たった1回じゃあもったいないので、東京以外の街でも上映したいな、と考えています。

◎友部の絵をプリントしたオリジナルポストカードもつくりました。あっというまに、ジァンジァンでは売り切れてしまいましたが、また作りますので見かけたら買って下さい。

◎4月頃、晶文社より、友部のエッセイ集が出版されます。まだタイトルは未定ですが、きっとステキな本に仕上がることでしょう。

◎次の東京でのライブは、
3月16日(日)吉祥寺「のろ」です。
ベースの寒河江くんが4月からフランスに行っちゃうので今年最後の彼のステージになるかもしれません。ぜひお見のがしのないように!!

◎去る12月22日、西荻で酔っぱらって自転車から落ちて、鼻を骨折した友部は2ヶ月近く禁酒をして静養していましたが、まだ今ひとつパッとしないみたいです。鼻がまがってしまった様に思うのは気のせいでしょうか。
“飲むなら乗るな、乗るなら飲むな”みなさんもお気をつけ下さい。

◎タイのビデオも完成し、パンフレットつきで7000円。通信販売で売られております。
上映会もあちこちで行われています。
3月1日 新宿「だったん」 03-341-8226
4月19日 阿佐ヶ谷「木風舎」(この時は友部のライブもあります。)
東京だけでなく、地方でもやってます。
上映会をやりたい人はどうぞ、ひと声かけてください。
問:水谷俊之 03-465-5140


◎また、引っ越すことになりました。現在住んでいるところのすぐ近くですが、住所も電話も変ります。
3月1日より 東京都杉並区久我山3-3-15でありますので、よろしく。

 

VoL.6 1986. 04. 18 発行スラチャイが日本にやって来た

タイのカラワン楽団のリーダーのスラチャイが、今度の日本でのコンサートの打ち合わせで来日しました。3月22日~4月1日という短い滞在でしたが、2度ほど会って、いろんな話をしました。
日本に着くなり、東京は大雪で、1年中で3月が一番暑いというタイの国から来たスラチャイは寒くてかぜをひいてしまい、ちょっと辛そうにしてました。
27日には、去年のタイ・ツアーに参加した人たちや、タイ関係の人が20人も集まって、スラチャイを囲んで我が家で大パーティーをしましたし、29日には国分寺にある中山ラビさんの店「ほんやら洞」でまたまたスラチャイを囲んで集まって、この夜は大ダンス・パーティーになってしまいました。
ワコール・ビルの中のタイ・レストラン「CAY」で、2週間ライブをして、あとは全国のカラワンのコンサートをやりたいという人を集めて、ツアーをしようと計画しています。6月か7月にはカラワンのステージが見られるでしょう。その頃には、新宿書房より、スラチャイの本も出る予定。1984年の日本ツアーの印象記がその半分をしめています。(友部も一文を寄せます。)タイの人が日本を旅してまわって、何を思ったか、ぜひみなさんに読んで欲しいと思います。


BIRTHDAY CONCERT IN のろ
5月25日(日)7:00~
5月25日、36回目の誕生日を迎える友部正人が、この日、吉祥寺の「のろ」でライブをします。去年にひきつづきリクエスト大会をやりますよ! いつもライブに来てくれるお客さんに、年に1度くらいはこちらからどうもありがとうの気持ちをこめて、友部がなんでもうたいます。普段なかなか聞けないうた、古いうたなんかもこの時がチャンスです。どしどしリクエストしてくださいね。


エッセイ集好評発売中!
「生活が好きになった」 晶文社刊 1600円
音楽・くらし・旅・友だち・うたっていくこと
新聞や雑誌に連載していた文章をまとめました。(1982~1985)
友部の描いたイラストもたのしめます。

5月31日、西荻のプラサード書店主催でエッセイ集発売記念コンサート。ほびっと村3Fの教室にて。電話予約要。くわしくはプラサード書店にお問い合わせください。
電話 03-332-1187

5月2日 渋谷LIVE INNにて、ホンヨンウンコンサートにゲスト出演。
5月5日 大阪 扇町ミュージアム・スクエア・フォーラム。
  8日 敦賀「ハートランド」
9日 金沢「ジョーハウス」
10日 富山
14日 赤穂「れんが屋」
15日 三原「自由詩人」
おじまコンサート九州編
17日 前原
18日 博多
19日 北九州市
21日 大牟田
22日 熊本

・・・・・・ぼくの買い物シリーズ 1・・・・・  スピーカーコード  友部正人

 

VoL.7 1986.6.9発行

去る5月25日に行われたBIRTHDAY LIVE in 「のろ」リクエスト大会はとっても盛り上がり、友部は11時すぎまでうたいっぱなし。100人を超すお客さんに思い思いのうたを紙に書いて投票してもらったのですが、集計の結果を友部が発表しなかったので、去年にひきつづき紙上でお知らせいたします。

1 一本道
2 遠来
3 乾杯
4 ぼくは君を探しに来たんだ
5 大阪へやって来た
 びっこのポーの最後
6 にんじん
 密漁の夜
 トーキング自動車レース・ブルース
7 どうして旅に出なかったんだ
8 フーテンのノリ
 公園のD51
 空が落ちて来る
 誰もぼくの絵を描けないだろう
 はじめぼくはひとりだった
 いちばん露骨な花
 釧網本線
 ふあ先生
9 もしもし
 反復
 君が欲しい
 おっとせいは中央線に乗って
 長いうで
 ある日ぼくらはおいしそうなおかしを見つけた
 けらいのひとりもいない王様
 ルナ・ダンス
 ボロ船で
 まちは裸ですわりこんでいる
 まるで正直者のように

このあと、得票数1票の曲が30曲ほどあれこれ並んでおりました。普段のコンサートではなかなか聞けない古いうたに人気が集まったのは、当然といえば当然の結果でしょう。(去年もそうでした)。

この日は作曲家でアレンジャーの矢野誠さんがかけつけてくださり、友部と一緒につくった「花」という曲や、友部の「一本道」などでピアノを弾いてくださいました。

友部正人のエッセイ集「生活が好きになった」(晶文社)の表紙にもなった寺田一行さんのシルクスクリーンの版画をご希望の方は、通信販売でお申込みになれます。
“SEASON FISH”シリーズ(4点1組、1年間に4回郵送されてきます。)年間1万円(送料込み)です。
本の表紙になった作品は第1期分のNO.3“いか”ですが、まだ1期分も在庫が少しあります。欲しい人は今からでもだいじょうぶです。いま、第2期“SEASON FISH”の申し込みを受け付けていますので、どしどし申し込んでください。1万円を直接送ってください。
〒923 石川県小松市西軽海1-52
寺田一行宛 TEL 0761-47-3957

バイエルの教則本に歌詞をつけた「うたおうこどものバイエル」に、友部も9曲作詞しています。世界初の企画だそうです。全3巻 各1000円(ばるん舎)です。

タイ・ツアーのライブ録音カセット 好評発売中!!
2本組でなんと2300円! 1本はカラワン楽団、あとの1本は友部&勇造でバッキングはカラワン・バンドです。コンサート会場で売っていますのでよろしく。

6月はおじゃまコンサート新潟編です。
6月25日 津南町 フリースペース
26日 新潟「ウッディ」
27日 佐渡「アゲーン」
28日 加茂「オータ」

7月はおじゃまコンサート関東編です。
7月6日 群馬「風の子保育園」
  12日 練馬「ピーナツ村」
13日 所沢「休みの国」
19日 荻窪「ポロン亭」
20日 原宿「ハートオブオーク」

7月3,4日 池袋西武 スタジオ200
       高橋ていこ、谷川賢作のコンサートにゲスト出演。

ぼくの買い物シリーズ 2 ・・・・あずきの種・・・・友部正人

 

VoL.8 1986.8.20発行   
おじゃまコンサート関東編を終えて 友部正人

コンサートという小さな祭りのために、日常を少しだけ作り変えて、飲み物を用意し、お客さんを待つ。山積みの問題や悩み事もお昼からは片付け、日暮れまでには心の中を夕暮れのように空っぽにしておく。普段寝起きをしている場所が、布団を片付けて居間になるように、全国のあちこちに小さなコンサート会場が生まれました。

7月は関東で5つのおじゃまコンサートが開かれました。6日は群馬県邑楽町の風の子保育園。主催してくれたのは保母さんたち(男性も保母なのだそうです)です。ここでコンサートをするのは今年で2回目、今年は歌詞カードも付きました。翌日、園児たちに「みつばち」の絵のスライドを見てもらい、一緒にお昼ごはんを食べてから帰ってきました。

12日は上石神井の「ピーナツ村」。八百屋さんだと思っていたら、レストランもやっていて、2階が広い図書室のようになっていて、毎週コンサートを開いているそうです。

13日は新所沢の「休みの国」という貸し本屋さん。細長い店なので、いったいどこにステージを作ったらいいのかと迷いました。翌日、コンサートに来た人たちがお店にやってきて、自分の昔の事なんかを店の主人のつねさんに語って帰ったそうです。それを聞いて、コンサートをやってよかったんだなあ、と思ったとつねさんは電話をくれました。

19日は荻窪の「ポロン亭」という喫茶店。ここは前にも何度かやったことがあったのですが、今回は偶然におじゃまコンサートに仲間入り。黒い猫が1匹いて、ぼくのギターを不思議そうにながめているのでした。

20日は原宿の「ハートオブオーク」という喫茶店。主催は大場さんです。これまでのおじゃまコンサートのチラシ(8枚)を壁に貼って、チラシ展をしました。ついでに「生活が好きになった」の中のぼくの絵の原画を、どさくさにまぎれて展示しました。「空の下の海」といううたを作曲してくれた小室等さんがゲストで、ぼくがリクエストした「6月の雨の中で」をうたってくれました。
もっともっと東京を旅したくなりました。

詩集発売のお知らせ
9月、3冊目の詩集『空から神話の降る夜は』が、思潮社より出版されます。表紙は友部の絵で、中のイラストレーションも、友人たちに参加してもらって、きれいな詩集になります。同時に『おっとせいは中央線に乗って』と、『名前のない商店街』の過去の2冊も、表紙、装幀ともに新しくなり、再版されます。こちらもお楽しみに。


◎9月より、いよいよレコーディングに入ります。「CANTE GRANDE」より2年半。新しいLPはまだかとの問合せも多く、みなさんお待たせいたしました。年内に完成すればいいのだけれど。発売元などくわしいことはまだちょっと○秘です。くわしくはまた、次号で。

◎7月後半より、10日間ほど、沖縄へ旅行してきました。仕事はナシのあそびの家族旅行はとっても楽しかった。毎月、あちこちうたいに行く旅をしている友部くんだけれど、たまにはコンサートのない旅行もいいでしょ。

◎このしんぶんについて
去る6月にスタートしたガリ版しんぶんも8号まで発行することができました。出したい時に出す、という気ままな方針をくずさず、これからもゆっくりやっていきます。コンサートの場で配るというかたちで、500~700部をその時期に応じて刷っています。足りなくなったらコピーと、ほんとにイイカゲンなのです。ガリ刷り係は友部が担当しています。(1枚1枚手刷りですぞ。)今までの分やこれからのをどうしても欲しい方には郵送で送りますので連絡してください。

カラワン楽団のリーダー、スラチャイ・ジャンティマトーンの日本旅行記
『メイド・イン・ジャパン』 好評発売中! 新宿書房 1800円


スケジュール
9月7日 上野 水上野外音楽堂 コンサートと詩の朗読会。
9月20日 辰野
21日 飯田
22日 諏訪
25日 新宿
27日 兵庫 豊岡
28日 大阪城公園
10月16日 渋谷「ジァンジァン」 

ぼくの買い物シリーズ 3 ・・・・・「ドント・ルック・バック」  友部正人

 

VoL.9 1986.10.25 発行            
ただ今レコーディング真最中!!
全国に28の店舗を持つレコード店の「テイトムセン」がレコードの制作、販売をはじめます。記念すべき第1弾が友部正人のNEW LPです。インディーズ・レーベルの精神で、既成のレコード会社ではやれない試みを、ということで、みんな張り切っています。
「テイトムセン」とは、1980年に自主制作レコードを発売した時からの心強いおつきあいをしてもらっています。(メジャーの時よりはなやかに宣伝してくれたのです)。
10月27日~31日に4曲録音。アレンジは矢野誠さん。12月初めに残りの曲を録音して、1987年2月25日発売の予定。全国の「テイトムセン」および通信販売で販売します。

カラワン・バンド ジャパン・ツアーのお知らせ!!

9月からずっと準備してきましたカラワン・コンサートですが、無事なんとか決まりました。スケジュールは、下記の通り。
ゲストは友部と豊田勇造。

12月07日(日)法政大学学館大ホール。1:00~夕方
12月13日(土)大阪豊中解放会館ホール。
12月14日(日)京都 磔磔
12月16日(火)名古屋 東別院青少年ホール
12月22日(月)盛岡教育会館
※あと年末に東京でパーティーの小コンサートを予定しています。

カラワンのみの出演
11月09日(火)青山CAY(スパイラルビルB1)
12月31日(大晦日)梅田コマ劇場。オールナイト。
上田正樹などのロックコンサートに出演。
カラワンは5人編成のドラムス、ベースつきでやってきます。目下アメリカ・ツアー中で、その後フィリピンへ寄り、日本へやってきます。1月初めまで滞在予定。


◎カラワンの行くフィリピンのマニラでのコンサートにはアジアの歌手が大勢集まるそうで、日本からも小室等、喜納昌吉、豊田勇造、そして友部がうたいに行きます。マニラで2日間コンサートをやった後、ネグロス島へ渡り、ネグロスの惨状を自分の目で確かめてきたいという旅です。
そしてマニラでカラワンと合流し、そのまま一緒に日本へ来るというのが、こちらの希望ですが、うまく事が運ぶでしょうか。ともかく、みなさん無事で行ってきてもらいたいと思います。(11月28日、29日 コンサート IN マニラ)

9月発売と予告していた詩集が大幅に遅れ、10月23日発売となりました。もう本屋にも並んでおります。
NEW 『空から神話の降る夜は』
『おっとせいは中央線に乗って』
『名前のない商店街』 各1400円 思潮社刊
3冊とも白いカバーで3冊並べるととってもきれいです。

スケジュール

11/6 渋谷「LIVE INN」 464-8381
      with 加川良、大塚まさじ、西岡恭蔵

11/8 富山「あいまい亭」 
   10 金沢
   11 松任
   12 小松 問 中村秀人 0762-75-3166

11/13 倉敷 「能登屋」 0864-22-0646
    15 山口 「ラグ」 08392-5-6843
    16 昼間 小郡 スナック「千代」 2-1631
    16 山口 「REQUEST」
    17 和歌山 「ブラウニーマギー」07348-2-0114
    20 ジァンジァン 遠藤賢司のゲスト出演
    21 名古屋おじゃまコンサート
    22  〃      問 ふらんくKみやざき 052-763-4430
    23  〃
    24  〃
11/28 フィリピン・マニラ
    29 〃

11月はああ忙し。 12月はレコードィングとカワランツアー。

ぼくの買い物シリーズ 4 ・・・8mmカメラ・・・・友部正人

 

VoL.10 1987.1.25 発行          
まずはじめにお詫びをしなくてはなりません。3ヶ月もこの新聞をさぼってしまったこと。いっぱい切手を送ってくださってる方々、わざわざお手紙で催促してくれた人、本当にすみませんでした。ただなまけていたわけじゃあないのだけれど、とにかく廃刊ではありませんので。
原因はカラワンです。準備に2ヶ月半、来日してから、1ヶ月間。彼らが帰国するまでほんと、あれこれ寝るひまもないくらい忙しく、とてもゆとりがありませんでした。カラワンが無事、帰ってからは文字通り寝て暮しました。やっと元気になってきた、というわけです。
だけど、おかげさまでジャパン・ツアーは大成功でありました。それなりのお金もあげられたし、カラワンのメンバーも日本を楽しんで帰りました。私たちにもよい想い出をたくさん残して。カラワンの合間をぬって、殺人的スケジュールで行われた友部のレコーディングも大成功をおさめて、12月17日、無事終了しました。
というわけで、しんどかったけど楽しかった12月でした。

いよいよ2月25日発売!!
NEW LP『6月の雨の夜、チルチル・ミチルは』\2800
6月の雨の夜、チルチル・ミチルは/38万キロ/ジョージア・ジョージア・オン・マイ・マインド/小樽運河発・カナダ行き船/ふあ先生/顔/空の下の海/亡霊と天使/愛について
コンサート会場、テイトムセンにてお求め下さい。

発売記念コンサートのお知らせ
4月17日(金)渋谷 LIVE INN 7:00pm~
矢野誠をはじめとするレコーディング・メンバーをバックに。ゲストはSION。

さて、2月からは、次なるレコーディングの準備をします。1970~1980年くらいの曲を選んで、ベスト2枚組。新しいアレンジと新しい声で。もちろんソロもたっぷり入れます。サウンド・プロデュースは今回に引き続き矢野誠さんにお願して。発売元などまだまだ未定(!?)なのですが、とにかく作り始めます。
この曲はぜひ、というような声はぜひ友部オフィスまでご一報くださいますようお願い申し上げます。あと、まだずっと先のNewsなのですが、これに関連して・・・。
9月27日に、よみうりホールで友部が自作の40曲うたうコンサートが開かれる予定です。プロデュースは下村誠。彼のセレクトした40曲をこの日、友部ががんばってうたうという企画で、まさに体力が勝負というようなコンサートですが、今から楽しみにしています。(5時間くらいの予定です。)

◎カワラン楽団のテープカセットを販売中!
1986年にタイで発売されたカセットです。
★VoL.9¥1000(カワランの軌跡。アコースティックサウンドでラジオでの放送を収録。ベストオブカワラン)(残部少)

★VoL.10 ¥1000 (カワランのニューアルバム。家から遠くはなれてという様な意味のタイトル。ロックの編成で9
ご希望の方送料(一本170えん、2本 240えん)を添えて郵便振替でお申し込みください。

スケジュール

2/8 吉祥寺「のろ」 7時~ 0422-49-1934
2/21 5時~ 藤枝市「オクトパス」0546-43-3015
           共演 田中チム
3/1 3時の部に 松田幸一(ありちゃん)のハーモニカコンサートにゲスト出演。
    場所 スペースAD2000(原宿) 問 企画室SEN359-0800

ぼくの買い物シリーズ 5 ・・・・ネグロスで買ったコーヒー・・・友部正人

 

VoL.11 1987.4.16 発行     
さて、今月号より紙が変ります。
イラストレーターの土橋とし子さんに、無印良品のわらばんしがええよ、とすすめられ、やってみました。土橋さんも無印良品のわらばんしで、新聞をつくっている人です。(すごくおもしろい新聞です。)

『6月の雨の夜、チルチル・ミチルは』の評判もよく、4月17日、渋谷LIVE INNでの発売記念コンサートを皮切りに、レコードを持って全国をまわります。今回はスケジュールを中心にお送りします。

4月19日 山梨 問 0552-73-3377 (はた)
   25日 平 「キネマ館」 0246-23-0924
   26日 郡山 「かちかち山」 問0249-32-9471(TAO)
   27日 仙台 問 022-224-6121 (フライングハウス)

5月5日 京都「拾得」 075-841-1691
  7日  神戸メリケンホール 問078-291-8586(アンタス)
       with 加川良 大塚まさじ 西岡恭蔵
  10日 福山 問0849-72-6486(栗林)
  16日 芝浦「インスティック」『同級生ライブ』
      with 遠藤ミチロウ 仲井戸麗市、永井隆、北京一、etc
      問03-378-4802(シネマドール)

★24日吉祥寺「のろ」0422-49-1934
 30日大阪「ミュージアムスクエア」『RE WIND’87』 06-361-0088

このあと6月は九州、中国、と関西で、7月は北海道ツアーとなります。


いよいよ5月24日、恒例のバースディライブ!! 37才
今回で3回目を迎えるお誕生日コンサート。
大リクエスト大会です。普段なかなか聴くことのできない古いうた、かくれた名曲、おもいでのうた。あなたの聴きたいうたを友部がなんでもうたいます。
毎年、受付のところで1人3曲、紙に書いてもらっているのですが、非常に混雑するのと、集計が大変なので、今年はなるべく前もって、小さな紙3枚にそれぞれ1曲づつ、曲目を書いて持ってきてください。きっと助かります。ではよろしく。

◎◎◎リハーサル・リハーサル◎◎◎ 友部正人
4月14日と15日に8時間ずつ、LIVE INNのためのリハーサルをした。広いつもりで借りたスタジオも、種類の違うたくさんの楽器と、8人のメンバーでいっぱいになった。2日間で10曲の練習をした。10曲のうち8曲は新しいレコードの中の曲だ。たくさんの楽器が音を出すと、さすがに世界は広がる。違う言葉を話す人がたくさん集まった感じだ。8人ものメンバーで演奏することはめったにない。この1回限りの東京での演奏がとてももったいない気がする。

〈メンバー紹介〉
矢野誠(アレンジ、ピアノ)、吉川忠英(チャランゴ、バンジョー、ETC)、
長田和承(Eギター)、近藤達郎(キーボード)、西尾明紘(ドラムス)、
横澤龍太郎(パーカッション)、ロミー(コーラス)
ゲスト シオンSION
PA、照明、舞台監督、フェスティバル、テイトムセンなどたくさんのスタッフ。

新しいLP『6月の雨の夜、チルチル・ミチルは』、もう聞いていただけましたか。感想文特集号を作りたいと思っています。どしどしお手紙ください。お待ちしています。

レコードが出てちょっとバタバタしていますが、おじゃまコンサートをやめたわけではありません。プロデュースしたいと思われる方はぜひ連絡してください。どこへでもまいります。

ぼくの買い物シリーズ 6 ・・・・記念切手・・・・友部正人

 

VoL.12 1987.5.22 発行        
4月17日にLIVE INNでやった、レコード発売記念コンサートはおかげさまで大成功でした。コンサートのリポートが、7月号の新譜ジャーナルに出てますので見てね。
6月は、東京でのライブはお休みです。東京では月1回はなるべく歌うようにしているのですが、そのかわり7月には2回あるし。7月は「STUDIO 200」と「LIVE INN」と、どちらもうれしいことに女性とのジョイント・コンサートです。ので友部は今からうきうき張り切っています。
◎6月のスケジュール
1日 長崎 「カヴォ」
4日 高千穂
6日 大分・中津
7日 福岡 「にんじん」
8日 山口 「ラグ」
10日 岡山「ペパーランド」
13日 近江八幡 「陶芸の里 多目的ホール」
14日 吹田 「メイシアター」小ホール
16日 堺 「ガラ」

◎7月のスケジュール
4日&5日 池袋Studio 200(西武デパート8F)
       高橋ていこ VS 友部正人 ジョイントコンサート
19日 RE-WIND’87
     =友部正人プロディ?ス=
     出演 友部正人 矢野顕子
     渋谷LIVE INN
★あと8日~15日くらいに北海道ツアー有り
 25日高山も。「不遠寺」というお寺で。


『なんでもない日には』 在庫あと25枚!
1980年にスタジオライブで録音したこのLPは、初回3000枚プレスし、1年後に再プレス、と自主制作レコードにしてはすごいいきおいで売れたわけですが(まだインディーズという言葉も全くはやっていなかった)、このたびめでたく品切れになります。もう追加プレスはしない予定ですので、今がお買い求めの最後のチャンスです。

あと、ポスターのこと・・・
1975年に、『誰もぼくの絵を描けないだろう』というLPが出た時の美しいポスター(羽良多平吉デザイン)。1981年下北沢スズナリ・ホールでやったコンサートのポスターとパンフレット(これも羽良多平吉氏)。ルナ・ホールでのスズキ・コージとのコンサートのポスター(コージさんのイラスト)など、すてきなポスターがいろいろあります。欲しい方へプレゼントしたいのですが方法がまだ決まっていません。どうしましょう。

◎8月にタイからカラワンが来日します。
東京公演は8月1日&3日に、なんとPARCO劇場で行われます。あんなにきれいなホールでカラワンが・・・・・。しかけ人はどんべえです。今度はこちらは、お仕事サイドはノータッチです。(他に大阪も決定しています。)

◎9月27日のよみうりホールの友部のコンサートのポスターは、21才頃の友部の顔のイラストになる予定です。古い写真が少なくて、困りました。


ぼくの買い物シリーズ 7 ・・・・ユミの買い物・・・・友部正人