VoL.114. 2003・1・16発行
新年も明けてしまいました。今年はみなさんはどんなお正月を過ごされましたか。
こちらは新婚の息子夫婦も一緒に松本の浅間温泉に出掛けてきました。友部の歌にも歌われているふあ先生の家にも遊びに行ったりして、なかなかお正月らしく過ごしました。
そしてお正月の気分も抜けないうちから、鎌倉芸術館のリハーサルに突入し、あっという間に本番の日を迎えました。今年に入ってからチケットが完売になって、キャンセル待ちの人も40人を越え、よく鎌倉なんかに600人ものお客さんが集まったものだ、とびっくりしましたが、連休ということもあってか、ほんとうにいろんな所からこの日のコンサートのために駆けつけてくださったのでした。私がロビーでお会いしただけでも九州やら四国やら大阪やら愛知やら福井やら新潟やらで友部のライブの主催をしてくれている見知った顔がたくさんで、ああ、これは30周年のお祝いのコンサートなのだな、と改めて思いました。客席はいつものライブハウスとはちょっと趣が違い、年齢層が高かったような気がします。やっぱりホールだといろんな人が来やすいのかな、と思ったり。
それで二回の休憩を挟んで5時間近くの長いコンサートが無事終了しました。ロケット・マツ(永畑雅人)が音楽監督をつとめ、ムーンライダースの武川雅寛、横沢龍太郎、知久寿焼、関島岳郎、水谷紹、安藤健二郎のミュージシャン達がすばらしい音楽をつくり出してくれました。
90年代、80年代、70年代と三部構成で、90年代では宮沢和史さんの作曲による「鎌倉に向かう靴」が初めて披露されました。
この日仕事でどうしても出演出来なかった宮沢さんですが、作曲で参加してくれました。80年代の部では小室等さんが友部の「夕日は昇る」を歌って下さいました。小室さんとは87年に「空の下の海」という歌を友部と共作しています。70年代には谷川俊太郎さんが登場。73年頃の二人の出会いの話のあと、谷川さんが好きだという「君が欲しい」の歌詞を朗読して下さいました。また、鎌倉芸術館がクラシックのホールだということから友部はノーマイクで客席の通路で歌ったりもしました。以前グローブ座やカザルスホールでも何曲かノーマイクで歌ったことがありますが、クラシックのホールはもともと生でも音が聞こえるように作られているので、是非ともノーマイクでやらなきゃ、と今回も。おまけに花道もあったしね。
当日の曲順を書いておきます。詳しい内容はライブ盤としてCDになった時まで楽しみに待っててください。
■第一部
地下鉄の音楽/朝は詩人/君が旅から帰って来ると/夜中の鳩/働く人/夜は言葉/私の踊り子/長井さん/月の船/すばらしいさよなら/鎌倉に向かう靴/
■第二部
こわれてしまった一日/水門/6月の雨の夜、チルチルミチルは/ふあ先生/空の下の海(一番のみ)/夕日は昇る/愛につて/少年とライオン/古い切符/シャンソン/遠来/ロックンロール/
■第三部
Don't think twice,it's all right/にんじん/公園のD51/大阪へやって来た/町ははだかですわりこんでいる/中道商店街/あいてるドアから失礼しますよ/夕暮れ/夢のカリフォルニア/一本道/
■アンコール
眠り姫/ハシムシカ(詩の朗読)/大道芸人/
◆◆◆スケジュール◆◆◆
2月28日 秋葉原「クラブグッドマン」03-3862-9010
出演:朝崎郁恵、フリスコ、友部正人。
3月4日 コザ「モッズ」098-933-9373
出演:おおたか静流、友部正人。
5日 那覇「リウボウホール」(問)098-898-4038(ノダ)
出演:おおたか静流、友部正人。
・・・友部正人シリーズコンサート『言葉の森で』・・・
3月28日 吉祥寺「スターパインズカフェ」0422-23-2251
第一回目 ゲスト:リクオ チケぴも有り。
30日 吉祥寺「スターパインズカフェ」0422-23-2251
第二回目 ゲスト:鈴木祥子 チケぴも有り。
鎌倉のコンサートでは30年詩集がおまけに付きました。ちゃんと印刷された、シリアルナンバー入りのすてきな詩集で、コンサート当日の歌が全て載っているパンフレットのようなものだったのだけれど、いい記念になりました。鎌倉芸術館の方には本当に感謝です。ちなみにわたしは600番のをもらいました。
さて3月から久々にシリーズでライブをしていこうかと思っています。『言葉の森で』というタイトルで、歌詞を大切にしているシンガーソングライターやバンドの方に来ていただき、3月以降も続けていくつもりです。ゲストの方にもたっぷりと歌ってもらって、友部との共演もいろいろあって、という風になる予定。
一月末から一ヵ月ほどニューヨークにいますので、そのあいだ友部正人オフィスは休業します。ではまた帰国後に。
・・・・ぼくの買い物シリーズ 103 鞄 ・・・・友部正人
VoL.115 2003・3・13発行
暖かくなったり、また冷え込んだりと春らしい気候ですが、花粉症の人には辛い季節ですね。私も2月24日に帰国して、成田に降り立つなりくしゃみが出ました。さっそく耳鼻科通いです。ニューヨークではいつもなんともないのに。
2月のニューヨークはとても寒くて、ハドソン川が凍ったり記録的な大雪も降ったりして大満足でした。ニューオリンズへ短い旅もしたりして、今回も楽しく過ごしてきました。
ホームページでは友部の日記で日々の暮らしの様子が読めますが、4月号の現代詩手帖でも2月の日記(ホームページとは別バージョン)が掲載されます。4月号は友部正人小特集なので、ほかに書き下ろしの詩も何篇か載るし、ロングインタビュー(聞き手:田口犬男さん)もあるし、「新・ジュークボックスに住む詩人」のエッセイ連載が始まるし、いろんな友人たちの寄稿もあるし、なんといっても表紙が友部です。こんなことはめったにないのでぜひ本屋さんで見てください。
帰国後すぐに奄美の歌者、朝崎郁恵さんとのイベントが秋葉原でありました。朝崎さんはとても気さくな方で、なにか一緒にやりましょうと楽屋で友部に話しかけ、ギターで一曲友部が伴奏することに。奄美の民謡は言葉が全然分からないので、歌の意味を説明してもらってから簡単な練習をしました。友部はずっと前から朝崎さんの大ファンだったので、この日はとても幸せそうでした。ぜひまたいつかジョイントしたいです。
そのあとは沖縄へ。毎日雨降りで、3月だというのに肌寒い沖縄でした。去年の7月に行ったばかりでまた行ったのは、今回はおおたか静流さんとのジョイントコンサートだったからです。コザ、那覇と本島で二回あって、そのあと石垣島でも一回ライブをしました。回を追うごとに二人でやる曲数も増え、工夫も凝らされていきました。歌声だけが勝負、ともいえるおおたかさんとのジョイントでしたが、友部の詩の朗読とおおたかさんのアカペラの歌をミックスしたり、という実験も大成功でした。二人で共作した三曲もすっかり馴染んできて、レコーディングもしたいくらいです。6月に東京で二人のライブが予定されているので、詳細が決まったらまたお知らせします。
友部の昔のアルバムの再発がこのところ続いています。エイベックスから『大阪へやってきた』と『にんじん』が出て、ショウボートというインディーズレーベルからは『誰もぼくの絵を描けないだろう』と『また見つけたよ』が。ショウボートからの二枚はソニー時代のアルバムですが、差別用語が入っていてオリジナルの形ではもう発売されない、というかわいそうなアルバムだったので、うれしいです。おまけに紙ジャケットで復刻されていて美しい。外資系CDショップで手に入ります。
あとは現在品切れ中の『ポカラ』と『カンテグランデ』だけですね。徳間ジャパン、早くプレスしてくれないかな。
◆◆◆スケジュール◆◆◆
3月23日 高山「ピッキン」・・・夜の本屋・・・ (問)0577-24-5356(ピースランド)
28日 吉祥寺「スターパインズカフェ」0422-23-2251
・・・言葉の森で・・ 第一回 ゲスト:リクオ
30日 吉祥寺「スターパインズカフェ」0422-23-2251
・・・言葉の森で・・ 第二回 ゲスト:鈴木祥子
4月4日 旭川「アーリータイムズ」 0166-22-2461
共演:三宅伸治
5日 札幌「くう」 011-616-7713
共演:三宅伸治
6日 小樽「あじや」 0134-24-9358
共演:三宅伸治
9日 京都「磔磔」 075-351-1321
10日 四日市「メリーゴーランド」・・夜の本屋・・ (問)0593-51-8156
13日 横須賀市「どんしんくとぅわいす」0468-66-4934
共演:大塚まさじ 限定20人。要電話予約。
5月27日 吉祥寺「スターパインズカフェ」
・・言葉の森で・・・第三回ゲストは 3/28 に発表しますね。チケットは4/13より。
17年も続けた友部のエッセイ「ぼくの買い物シリーズ」の連載が一区切りしました。新連載は、50歳も過ぎたのにまだ初めてのことがある、というような連載です。いくつになっても新鮮なことやびっくりなことがたくさんあると楽しいですね。
今は1月の30周年記念コンサートのライブ盤の編集をやっています。何枚組になるかはまだ考え中ですが楽しみに待っていてください。以前「雲遊天下」に連載していたエッセイももうすぐ本に出来上がる予定です。こちらもお楽しみに。ではまた。
……… はじめて見たこと、聞いたこと。(1) ………傘をさして走る人 友部正人
VoL.116 2003・4・28発行
四月になって、入学や転勤やらで引っ越しした方も多いのではないかな、と思いますが、みなさんいかがお過ごしですか。
引っ越し好きの私はそろそろまたどこかへ引っ越したくなってきましたが、どこかいいところはないかな。
3月から始まった「言葉の森で」のシリーズは2回ともおもしろかったです。リクオとは、二人でライブをするのは東京ではずいぶん久しぶりだったので、二人で作った曲やら、今までに一緒に歌っていた曲やらたっぷり一緒に演奏しました。友部の曲もリクオのアレンジでがらっと雰囲気が変わったりしてなかなか良かったです。最近のリクオのおしゃれな曲を友部が歌ったりもしました。
第二回目のゲストの鈴木祥子さんは一緒にライブをするのは初めてです。以前から祥子さんが友部の歌をカヴァーしているらしい、という噂は聞いてましたが、やっとそれをこの日聴くことができました。祥子さんはどんな楽器もこなす人で、この日はピアノの他にぜひ友部のバックでドラムをたたきたい、という希望だったので、急遽ベースのかわいしのぶさんにも来てもらって、スリーピースでロックバンドの展開となりました。
友部もエレキギターで頑張りました。この日の選曲は祥子さんにおまかせで、「1976」からの歌が多かったかな。そして祥子さんの曲に友部が歌詞をつけてこの日に初めて祥子さんが歌った「沈まない月」という新曲は素晴らしかったです。またぜひ聴きたいです。
そして三回目は5月27日、ゲストは田島貴男さんです。きっかけは、田島さんが次のニューアルバムに入れるマービン・ゲイのカヴァー曲「I WANT YOU」の訳詞を友部に依頼したことからです。今度一緒にライブもできるといいね、と誘ったら、ぜひぜひ、という返事で。田島さんは普段多人数のバンドでライブをやっている人だから、アコギ一本やピアノの弾き語りでなんて初めてかも。この日は友部と二人きりでやります。渋谷系と中央線系、とか言われていますが、さてどうなることやら。
共演といえば、北海道三ケ所を三宅伸治さんと回りました。
一緒に北海道へ行きませんか、と三宅君が誘ってくれて。三宅君はギターの名手なので友部のどの歌も当然盛り上がります。
ふたりで作った曲も二曲あるし、三宅君の昔のバンド「モジョクラブ」時代から数えると一緒にできる歌のレパートリーは三夜でも足りない位です。友部もモジョ時代の「ゆーうつ」とか張り切って歌ったし、三宅君は友部とジョイントだからか詩の朗読も毎回がんばりました。まだ雪の残る北海道ですが、ライブは毎晩満員でとても暑い夜でした。
その北海道で5月から月一回北海道新聞にエッセイを連載することになりました。友部正人の「休みの日には」というタイトルで一年間続くそうです。北海道に住んでいる人はぜひ読んでください。
◆◆◆スケジュール◆◆◆
5月27日 吉祥寺「スターパインズカフェ」0422-23-2251
・・・言葉の森で・・・第三回 ゲスト: 田島貴男
チケットはチケットぴあ、店頭にて発売中。
6月1日 新宿「JAM 」03-3232-8169 第7回「藪こぎ」
出演:マーガレット・ズロース、友部正人。
(問) 070-5542-103(岡野) www.magazuro.com
5日 北海道江差「壱番蔵」 (問) 0138-22-3946(やまじょう)
6日 北海道今金「スタジオアレイ」
(問) 01378-2-0174(阿知波)
7日 函館「カフェやまじょう」0138-22-3946
6時と8時から入れ替え制で二回ライブ。
9日 青森「五拾壱番館ギャラリー」017-777-7708
(問)017-722-2569 (大船)
15日 東京中野区 織田学院グリーンホール 2時開演
「おおたか静流&友部正人コンサート」
(問) 090-4117-8197 (Gネット)
17日 福岡「カフェリブロ」 天神岩田屋7Fで7時から。
※詩の朗読とサイン会です。ドリンク代 500円。
(問) 092-712-4221(BEA)
18日 福岡「博多百年蔵」 (問) 092-712-4221(BEA)
19日 山口「ラグタイム」0839-25-6843
6月1日のイベントに友部を呼んでくれたマーガレット・ズロースは目下友部オフィスがいち押しのとてもいいバンドです。新宿JAMはバンド系のスタンディングのライブハウスですが、この日は椅子を並べてもらったり、禁煙にしたりと環境良くしてもらいますので、大人の人もぜひ聴きにきてくださいね。
91年と92年に大栄出版から出した書き下ろしエッセイ「パリの 友だち」「THE MAN IN ME 」の二冊が絶版になっていて、もう書店では手に入りません。カバーに少し汚れとかありますが、こちらに数冊ずつ残りがあります。購入希望の方はハガキかファックスにて連絡ください。各1500円、送料は350/400(2さつ)円です。
5月3日からニューヨークへ出掛けてきますので、22日まで友部正人オフィスは休業します。それではまた。
はじめて見たこと、聞いたこと。 (2)・・・・ 神様が歩く道 友部正人
VoL.117 2003・6・15発行
関東地方は梅雨のようなこのごろですが、みなさんいかがお過ごしですか。5月のニューヨーク滞在での友部のニュースは久しぶりにギターを買ったことかな。スタテン・アイランドにあるマンドリン・ブラザーズという有名なギター屋さんでギブソンのL140というのを買いました。うれしくて、帰国後すぐのライブから使っています。
5月27日は田島貴男さんと、第三回「言葉の森で」で。田島さんとは初めての共演ですが、前日一日だけのリハーサルにもかかわらず、内容の濃いライブでした。田島さんの歌唱力には定評がありますが、友部は歌詞にも注目し、オリジナル・ラヴの歌詞を朗読したりしました。
田島さんも友部の『no media』のプロジェクトに刺激されて詩の朗読に目覚めたらしく、自作の詩を朗読。オリジナル・ラヴのファンには珍しいものをお見せできたことでしょう。マービン・ゲイの「What's goin'on」をふたりでやったり、田島さんは友部の「君が欲しい」を、友部はオリジナル・ラヴの「朝日のあたる道」をそれぞれ熱唱したりと、ふたりでギター片手にいつまでも終わらない夜、なライブでした。
そして、6月1日はマーガレット・ズロースと新宿。マガズロとはだいぶ前から一緒にやろうと約束していて、やっとこの日が来ました。入念なリハーサル(二日間で8時間も)をやって、友部のお誕生日のお祝いまでみんなでやって、ずいぶん打ち解けてから、本番に臨みました。
マガズロは友部のバッキングで8曲もセッションすることになったので、練習には時間をかけました。彼らのリクエストもあって、ぼくは君を探しに来たんだ/夜よ、明けるな/愛はぼくのとっておきの色/夕暮れ/空が落ちてくる/誰もぼくの絵を描けないだろう/遠来/ライク・ア・ローリング・ストーンを一緒に演奏しました。そのほかに友部はマガズロの「夜明けまえ」を、かれらは友部の「大阪へやって来た」をカヴァー。ああ楽しかった。
それで、友部が歌の詩についての連載エッセイをしている現代詩手帖の6月号は「マーガレット・ズロース 紅茶の歌」です。この雑誌はあんまり書店では見つからないと思いますが、ぜひぜひどこかで見つけて読んでください。このエッセイを読むと誰だってマガズロを聴きたくなることでしよう。
それから7月号はこれまた大好きな田辺マモルさんの『愛と知』を取り上げます。田辺さんには7月の「言葉の森で」に来ていただきますが、97年に出会って、その後『no media』にも参加してくれて、友部とはライブで共演もしていますが、今回は初のジョイントです。お楽しみに。
オリジナル・ラブの新しいCD『踊る太陽』がまもなく発売になります。友部の訳したマービン・ゲイの「I WANT YOU」も入っていますし、ぜひ聞いてみてくださいね。かっこいいよ。
◆◆◆スケジュール◆◆◆
6月17日 福岡「カフェリブロ」 天神岩田屋7F。
(問) 092-712-4221(BEA) 詩の朗読とサイン会。
18日 福岡 博多百年蔵
(問) 092-712-4221(BEA)
19日 山口「ラグタイム」 0839-25-6843
7月19日 大阪阿倍野「ロクソドンタ」 06-6629-1118
23日 吉祥寺「スターパインズカフェ」0422-23-2251
・・言葉の森で・・ 第4回 ゲスト:田辺マモル
チケットはぴあ、店頭、スターパインズネット予約
26日 松本「ナジャ」0263-34-4393
27日 長野「ネオンホール」 026-237-2719
8月1日 札幌「アトリエオン」011-664-5148
4日 帯広「キッチンノート」 0155-33-7009
共演:ながいみゆる。
7日 山形県村山市「かぼちゃ亭」
(問) 090-2998-936(板垣)
8日 仙台文学館 1Fエントランスホール 022-271-3020
開演 2:00pm 料金無料。
17日 伊豆 池田20世紀美術館 0557-45-2211
出演:おおたか静流、友部正人。
30周年記念コンサートのライブ盤『あれからどのくらい』は2枚組になります。ちょっといろいろあって、制作が遅れ気味ですが、9月初旬の発売記念ライブには間に合うと思います。 新しいエッセイ集『ニューヨークの半熟卵』も編集やデザインの大詰めを迎えています。夏には完成予定です。この二ヵ月あまり、ライブのない日はこつこつとこういった作業をしています。 私は打ち合わせや校正などが好きですが、友部はあんまり得意ではありません。遠くに出掛けたり、歌を歌ったり、と身体を動かしているほうが好きみたいです。
スケジュールの欄には書いていませんが、8月に北海道の東川町の国際写真フェスティバルに友部も私も招待されました。私は2日にスライドショーをやります。音楽はピアノの生演奏で板橋文夫。友部は3日のフォーラムでトークに参加します。写真に興味のある方は来られたらいかがでしょうか。
6月23日から7月12日までニューヨークへ出掛けます。その間友部正人オフィスは休業です。戻ってきたらライブがたくさんありますので、ぜひどこかでお目にかかりましょう。ではまた。
……… はじめて見たこと、聞いたこと。 (3) ギターものどがかわくんだ 友部正人
VoL.118 2003・8・12発行
やっと暑い夏がやって来ましたね。みなさん一気に夏バテしていませんか。私達は7月12日に帰国しましたが、今回のNYは猛暑で、連日30度を越しました。フリーコンサートに毎日出掛けたりして楽しく過ごしましたが、とにかく暑かったです。
この夏私達が見たのは、パティ・スミス、ジャック・エリオット、ガイ・クラーク、レナード・コーエンのトリビュートコンサートでニック・ケイブ、ローリー・アンダーソン、リンダ・トンプソンなど。それからダニエル・ラノワ、ルーファス・ウェインライト、ライアン・アダムス、ニューヨーク・フィルハーモニー、グランド・オペラなどです。こんなのが毎日どこかの公園でただで見られます。全て企業がスポンサーなのです。
日本ではなかなか見かけないフリーコンサート、企業も変なことにお金を使ったりしないで、もっと楽しいことに使ってくれれば企業イメージもアップするだろうにね。
有料のライブはノラ・ジョーンズとニール・ヤングに行きました。ノラ・ジョーンズのゲストで出たギリアン・ウェルチがとても良かったです。
23日の「言葉の森で」は田辺マモルさんと二人で共作というか連歌を二曲も作って発表しました。一連ごとにかわりばんこに詩を書いて後で二人で曲を付ける、という初めての試みに挑戦。なかなかうまくいっていた、と思うのは私だけかな。あと友部は田辺君の「フライ フライ フライ」を歌い、田辺君は友部の「ボロ船で」を歌いました。ほかに「ぼくと痴漢」、「6月の雨の夜、チルチルミチルは」なんかもふたりで歌いました。しみじみとして余韻の残るいい夜でした。
ライブ盤が完成するので、「言葉の森で」のライブはしばらくお休みします。また11月下旬頃には再開する予定です。
27日の長野ネオンホールのライブは東京からマーガレット・ズロースが車で駆けつけてくれ、楽しいライブとなりました。地元長野のバンド「ボスタブ」がオープニングアクトで、そのあと友部がマーガレット・ズロースをバックに8曲も熱唱。普段の静かなソロライブを想像して来た人はびっくりしたかもしれませんね。でもマガズロ大好きの私はうれしかったし、友部もとても楽しそうでした。
◆◆◆スケジュール◆◆◆
8月22日 倉敷市「蟲文庫」086-425-8693
23日 鳥取県倉吉 ハワイ夢広場 3:00pm start
出演:猿回し祭組、ギターパンダ、知久寿焼、ことほぎ、友部正人。
(問) 0858-22-6399(ラ・キュー)
24日 岡山県勝山町「てあ」 0868-54-7080(野田)
9月14日「バンバンバザールの勝手にウッドストック」に出演
相模湖キャンプ場にて。 (問) www.ban-ban-bazar.com/woodstock/
・・・『あれからどのくらい』発売記念ライブツアー・・・
9月2日 名古屋「クラブ・クアトロ」052-264-8211
共演:ロケット・マツ(key)、武川雅寛(vil)
3日 大阪「バナナホール」06- 6361-6821
共演:ロケット・マツ、武川雅寛
7日 横浜「サムズアップ」045-314-8705
共演:ロケット・マツ、武川雅寛、横沢龍太郎(ドラムス&パーカッション)
13日 長野県諏訪市「アクアク・セロニアス」0266-28-8885
(問) 090-4464-5335(エウ゛リバディズロッキン)
共演:ロケット・マツ、武川雅寛
19日 広島「オーティス」082-249-3885
20日 福山「ポレポレ」0849-25-5004
21日 出雲「ビッグバード出雲」0853-20-2888
(問) 090-1680-0478 (布野)
27日 岩手県盛岡市「LiRiO 」
(問) 0196-51-7207(クラムボン)
共演:ロケット・マツ、武川雅寛
インストア・ライブの計画もあります。まだ、日程が決まっていませんが、吉祥寺のタワーレコードでやるかも。決まったらホームページ等でお知らせしますね。
7月には新譜案内のダイレクトメールを全国に発送しました。
みなさんの所にも届きましたでしょうか。もし届かない、という方がいたら友部オフィスにご住所&お名前をハガキ、FAX 等でご連絡ください。それから、住所変更等の連絡も同様です。
まもなく新しいライブ盤『あれからどのくらい』が出来上がります。21日には商品が届く予定なので、通信販売で申し込まれた方には一足早くお届けします。それから、新しいエッセイ集『ニューヨークの半熟卵』も8月末には完成です。わくわく。9月からのライブ、ぜひ来てくださいね それから、いよいよ秋から新しいCDの録音に入ります。もう前作から2年も経ってしまったし、そろそろね。 ではまた。
はじめて見たこと、聞いたこと。 (4) 国際写真フェスティバル 友部正人
VoL.119 2003・10・3 発行
だんだん秋らしくなってきましたが、みなさんいかがお過ごしですか。友部はこの夏もいろんなところに出掛けて歌ってきました。
倉敷では「夜の本屋」倉敷編として古本屋「蟲文庫」の店内でノーマイクのライブ。猛暑でお客さんぎっしりの店内は大変暑かったですが、本屋の店主が座る場所で歌う友部はなんか似合っていて、おかしかったです。これからもこのシリーズは続けていきますので、本屋さんの人はぜひ立候補して下さい。
鳥取県倉吉市のハワイ夢広場の野外コンサートは4年目でしたが、残念ながら今年でおしまいです。ノンビリとした湖畔でのライブ、友部は4回とも皆勤でした。
バンバンバザール主催の相模湖キャンプ場での野外ライブは今年2回目です。友部は前半をマーガレット・ズロースと、後半はバンバンバザールと一緒ににぎやかに歌いました。今年は日帰り参加でしたが、それでも夜遅くまで楽しみました。
そして、『あれからどのくらい』発売記念ライブは全国5ヵ所をバンドでやりました。普段なかなかバンドでは地方に行けないので、それはそれは楽しそうな友部でした。名古屋と大阪はイベンターにライブを手伝ってもらいましたが、諏訪と盛岡は個人の主催者が頑張ってくださって実現しました。一緒に演奏してくれたのはキーボードのロケット・マツ、バイオリンやトランペットやマンドリンの武川雅寛、ドラムス&パーカッションの横澤龍太郎(横浜と盛岡のみ)です。ライブの曲目はほとんど『あれからどのくらい』のなかからやったのですが、このメンバーで少しずつ新曲もやっています。このまま、ニューアルバムのレコーディングもやってしまいそうな気配もありですが、実現するといいですね。
それから、吉祥寺のタワーレコードで生まれて初めてインストア・ライブというのをやりました。100 人くらいの人が来てくれて店内はぎっしりで、一般のお客さんは中に入れず困っていたようでした。でもお店で歌うのは、夜の本屋シリーズで意外と慣れているかな。
しばらく中断していた「言葉の森で」の第五回目が11月27日に決まりました。ゲストは三宅伸治さん。三宅さんとは今年も地方で何箇所かジョイントをやりましたが、東京では久しぶりです。何時間でも一緒に演奏できるくらいの曲が溜まってきましたが、今回は一体何をやるのかお楽しみに。
◆◆◆スケジュール◆◆◆
11月19日 福岡市 住吉神社能楽殿 090-9486-6513(ポカラ)
共演:武川雅寛(バイオリン、トランペット、マンドリン)。
22日 北九州市「アンディ」093-642-8861
23日 長崎市「御飯」0958-25-3600
24日 佐賀県基山町 てらこやきっど 開演 14:30pm
0942-81-7752(塵劫社てらこやきっど)
27日 吉祥寺「スターパインズカフェ」0422-23-2251
・・・言葉の森で・・・第五回 ゲスト:三宅伸治
チケットは10月12日より店頭で。ネット予約も有り。
www.mandala.gr.jp(ネット予約用)
29日 岐阜県瑞浪市 山雲窯 0572-69-2157
開場12:00 /開演13:30pm
12月5日 高松「Hit's 」087-863-5615
6日 高知「歌小屋の二階」088-831-3265
7日 神戸「スタークラブ」078-221-6328
出演:メガマサヒデ、双葉双一&ははの気まぐれ、
ザ★キャバレー、三日月ジョン、
友部正人withマーガレットズロース。
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2004年1月9日 吉祥寺「スターパインズカフェ」
鎌倉芸術館から約一年たったこの日、「あれから一年」と題するバンドライブファイナルを行う予定です。メンバーなど詳細はまた次回に。
それから「LIVE! no media」も2月に予定しています。
宮沢和史さんのラジオに出演しました。一時間番組で「あれからどのくらい」のなかから何曲もかけてもらい、その場で詩の朗読なんかもやらせてもらいました。10月18日放送予定で、大阪、愛知、沖縄等で聞けます。FMCOCOLO「極東ラジオ」です。
10月16日から11月15日までニューヨークに出掛けてきます。その間友部正人オフィスは休業しますので、どうぞよろしくお願いします。今年もニューヨークシティマラソンに出場の友部を応援していてくださいね。それではまた。
はじめて見たこと、聞いたこと。 (5) インストア・ライブ 友部正人
VoL.120 2003・12・3発行
寒くなりましたね。今年ももう残り少なくなってきましたがいかがお過ごしですか。
友部の11月はマラソンから始まりました。11月2日はニューヨークとは思えないほど暖かい日で、20℃くらいあり、マラソンにはとても不利な気温でした。途中は少しバテたとか言っていましたが、結局去年の自己記録を少し更新して、3時間34分でゴールしました。
4日からはパリへ。ちょうどパスカルズがフランスツアーをするので遊びに行ったのです。最初の4日間はパリで観光し、9日にポアティエという古い町へパスカルズのライブを見に行ったのだけど、リハーサルをのぞいたら、ロケット・マツから「アンコールで歌って。」と言われ、急遽歌うことになったのでした。600人くらいの熱心なお客さんの前で「こわれてしまった一日」をパスカルズをバックに歌いました。とても気持ち良かったそうで、パスカルズのみんなに感謝です。友部もついにフランスデビュー、の日でした。
そしてパリからまたニューヨークに戻り、そして14日に帰国したのですが、なんだか時差がめちゃくちゃになって、友部も私もずっと体調がもとに戻らなくて苦労しました。
くたくたの体調のまま、19日は福岡へ。この日は住吉神社の能楽殿でライブ。白足袋でしか舞台に上がれない、というおごそかな会場でした。能舞台の上に友部と武川雅寛さんがいることに最初はちょっと違和感を感じましたが、すばらしい舞台効果のせいでいつもより引き締まったライブになったように思ったのは気のせいかしら。友部のイラストをあしらった手ぬぐいが配られたりして、心に残るコンサートになりました。
翌日はオフだったので、武川さんも一緒に、福岡からジェットフォイールで韓国の釜山へ一泊の旅行に出掛けました。おいしい御飯を食べただけでしたが、友部は前から行きたかったらしく、大満足でした。そのあともしばらく九州をライブして回り、帰ってくるとすぐに「言葉の森で」のライブが。
今回はもう長年の付き合いである三宅伸治さんと。モジョクラブのころの歌もいくつかやって昔を思い出したり、新しくボブ・ディランの「レニー・ブルース」を取り上げたり、と二人ギター片手にのびのびとしたライブでした。三宅さんの歌う「君が欲しい」も良かったし、5月に田島貴男さんと一緒にやったマービン・ゲイの「ワッツ・ゴーイン・オン」をまた三宅さんと歌ったりしました。殺し合いではなにも解決しない、というメッセージは今の世の中にぴったりでした。
29日の岐阜県瑞浪市では、大泉讃さんの窯場「山雲窯」で歌うという珍しいロケーションでのコンサート。残念ながら私は行けなかったのだけれど、雨降りの野外なのにすごく盛り上がったそうです。
「あれからどのくらい」発売記念ライブも今年はもうお終いです。年が明けてすぐの1月9日にバンドツアーファイナル「あれから一年」というライブがあります。メンバー5人で鎌倉芸術館の再現をしつつ、新曲なども披露できれば、と考えています。お正月気分もまだ抜けない頃なので、聴き初めにぜひお越しください。
それから、ファイナルと銘打ったライブが決定した後にまたバンドでのライブの話がありました。福島県郡山市の「ラストワルツ」です。なのでこの日はアンコールという気持ちをこめてやります。たぶんこれで最後ですのでぜひ。
飛行機で普通に旅行するようになる前は、みんな船で外国に出掛けていたのですね。島国日本ではあたりまえの事だったんだ。
ニューヨークに長く住んでいる日本人の話を聞いてると、60年代のころはまだ、船に乗ってはるばるやって来た人が多いのです。そうやってゆっくり移動すると、時差ぼけもないのでしょうね。
◆◆◆スケジュール◆◆◆
1月9日 吉祥寺「スターパインズカフェ」0422-23-2251
・・・「あれから一年」・・・
共演:ロケット・マツ、武川雅寛、横沢龍太郎、知
久寿焼。
※チケットは店頭及びチケットぴあにて好評発売中。
11日 郡山「ラストワルツ」0249-24-1654
共演:ロケット・マツ、武川雅寛。
31日 甲府「ハーパーズミル」055-233-3157
来年の2月はまた下北沢のラ・カーニャで「LIVE! no media」 をやる予定でいます。毎週かどうかはまだ未定ですが、日曜日です。お馴染みの人や初めての人や、友部が出演者に呼びかけている所ですので、楽しみにしていてください。
それから2月14日は横浜「ドルフィ」(045-261-4542)にてジャ ズピアニストの板橋文夫さんと友部のデュオがあります。これはすごいぞ。ぜひお越しください。それではまた。
はじめて見たこと、聞いたこと。 (6) 釜山 友部正人
VoL.121 2004・2・2 発行
寒い冬真っ盛りですが、みなさん、風邪など引いていませんか。私達は半月程ニューヨークに行っていて、29日に帰国したばかりですが、NYはそれはそれは寒かったです。毎日最高気温が-5℃位でしたが、海や川に挟まれ、大陸からの風が吹き抜けるマンハッタンでは体感気温は-20℃位にも感じ、顔が痛くてかないませんでした。でも雪が降ると街はとたんに美しくなり、寒さも緩み、散歩にぴったりです。大雪の日は学校も休校で、公園では子供たちや犬たちが大喜びで遊んでいます。ちょうど帰国当日も雪が積もったので、午前中カメラを持って近所を散歩しました。日本でも、雪国の地方では積雪なんてちっとも珍しくないのでしょうけど。
もうだいぶ前の事のように思いますが、今年最初のライブは「あれから一年」と題したスターパインズカフェでのライブでした。ロケット・マツ、武川雅寛、横沢龍太郎のメンバーで去年の12月にレコーディングしたばかりの新曲も披露したり、知久寿焼さんも加わって「あれからどのくらい」の中からたくさん歌いました。
この後福島県郡山市でロケット・マツと武川雅寛と共にライブをやり、「あれからどのくらい」の発売記念ライブは一応終了しました。いつもは歌わない古い歌もいろいろ歌えて、友部も楽しそうでしたし、お客さんも嬉しそうな様子でした。
さて2月からのお知らせですが、まずは2年ぶりの「LIVE! no media」です。今年も盛り沢山のメンバーが揃い、3週連続で行います。詩の朗読なんて、と未だに未経験の方も一度試しにお越しくださいませ。なにせミュージシャンのやることですから、ちっとも堅苦しくなく、楽しいイベントです。おまけにみなさん少しだけ歌ったりもするし。
そして第6回「言葉の森で」のゲストも決まりました。去年何度か一緒にライブをしたマーガレット・ズロースです。3人編成のガレージ・フォークという感じのバンドで、とにかく歌がいいのです。音量は少々大きいので、苦手な人は耳栓持参でどうぞ。友部の息子世代のバンドですが、大人にもぜひ聞いてもらいたいです。友部もこの日は彼らと共にバンドで歌うぞ。
◆◆◆スケジュール◆◆◆
2月6日 豊橋「ハウスオブクレージー」0532-55-9000
8日 愛知県足助町「足助のかじやさん」0565-62-1000
14日 横浜「ドルフィ」045-261-4542
板橋文夫(pf)とジョイントライブ。
友部正人プロデュース「LIVE! no media 2004 」
・・ことばの国の音楽・・
2月15日 谷川俊太郎、オグラ、田辺マモル、町田直隆、宮沢
和史、友部。
22日 工藤直子、三宅伸治、知久寿焼、水谷紹、友部。
29日 田口犬男、尾上文、石川浩司、平井正也、友部。
会場:下北沢「ラ・カーニャ」 03-3410-0505 (6:00pm ~)
開場:6時/開演:6時半
料金:3600円(1ドリンク付)
3月4日 奄美大島「アシビ」0997-53-2223
12日 高岡市「もみの木ハウス」0766-24-1987
共演:大谷氏。
13日 金沢「ジョーハウス」076-222-5960
18日 亀戸「カメリアホール」03-5626-2125
出演:おおたか静流+フェビアン・レザ・パネ、
友部正人+武川雅寛。
20日 松山市 若草幼稚園 (問) 089-643-8443(N'S Ark)
21日 愛媛県三崎町 コーヒーひかる (問) 0894-38-1253
27日 名古屋「スペースG」 (問) 052-763-0826
28日 高山「ピッキン」0577-34-6684
4月9日 京都「磔磔」075-351-1321
「磔磔30周年記念ライブ」 共演:有山じゅんじ。
11日 吉祥寺「スターパインズカフェ」0422-23-2251
・言葉の森で・ 第6回 ゲスト:マーガレットズロース
チケットは2月15日より店頭で。
WWW.mandala.gr.jp にてネット予約も有り。
去年の12月にレコーディングしました。鎌倉芸術館のステージの上を借りて、二日間で10曲録音しました。最小限のマイクをたてて、ボーカルも楽器も全部同時に一発録りしました。ピアノやドラムスは音が大きいし、声は小さいので最初はみんなやりにくそうでしたが、そのうちに慣れて、4人で耳をすませて演奏していました。みんなとても珍しい体験だったようです。クラシックの録り方ですね。5月に発売予定のこのCD、お楽しみに。
エッセイの連載もいろいろ続いています。2月号の現代詩手帖はリッキー・リー・ジョーンズのことを、雲遊天下35号はニューヨークに住むアーティスト、比嘉良治さんのこと、北海道新聞夕刊も月いちでニューヨーク便りを書いています。読んでね。 それではまた。
はじめて見たこと 聞いたこと。 (7) ハドソン川の氷 ・・・友部正人
VoL.122 2004・3・30発行
春めいてきた関東地方ですが、みなさんの住む町はいかがですか。 2月はno mediaに明け暮れた一ヵ月でした。満員の日も、ちょうどいい感じの日も、空いている日も、どの夜も大変充実した内容でした。どんどん進化するno mediaです。東京でしか出来ないのが大変残念な気持ちですが、今年もCDかCD付き詩集という形で発表しますので、気長に待っていてください。笑ったり、泣いたり、驚いたり、じーんとしたりと、客席のリアルな雰囲気もちゃんと録音されているはずですので、ライブ盤もきっとおもしろくなることでしょう。
そして、3月は奄美大島へ。友部は4年ぶり、私は25年ぶりくらいでした。ちょうど板橋文夫さんも奄美に来ていたので、お互いのライブに飛び入りしたりと、ライブも充実でした。板橋さんと友部は2月に横浜で一緒にライブをしたばかりだったので、息もぴったりでした。オフの日の昼間は加計呂麻島まで船で渡り、なんにもないのんびりとした島を3時間ばかり散歩したり。南の島といっても沖縄とは全然違う雰囲気なので、本島もあちこち観光してとても楽しい旅行になりました。
そのあとは5月に出るニューアルバムの制作に取りかかりました。ミックスダウンとマスタリングの作業で毎日のようにエンジニアの吉野金次さんの事務所へ。それからジャケットデザ・インの打ち合わせや校正などもあるし。商品が出来上がるまでにはあれこれ手間がかかるのですが、その作業は結構楽しいです。
新しいアルバム『何かを思いつくのを待っている』は5月8日ミディレコートより発売です。5月からは発売記念ライブとしてメンバーとともに全国を回ります。聴きにきて下さいね。
その合間にも新しいエッセイの連載が始まりました。3/31発売の新しい季刊雑誌「KOKOCHI 」(ノースランド出版jです。第一回目はパリの話です。写真は私が担当しています。本屋さんで見かけたらぜひ見てください。
◆◆◆スケジュール◆◆◆
4月4日 テアトル新宿 03-3352-1946
「タカダワタル的」のレイトショーの後、少し歌います。 (問) 03-5456-8581(アルタミラピクチャーズ)
9日 京都「磔磔」075-351-1321 磔磔30周年記念ライブ
出演:有山じゅんじ、友部正人。
11日 吉祥寺「スターパインズカフェ」0422-23-2251
・・言葉の森で・・第6回 ゲスト:マーガレットズロース
open 6:00pm / start 7:00pm
5月5日 大阪「春一番」服部緑地公園野外音楽堂
(問) 06-6882-1224(グリーンズ)
共演:ロケット・マツ(pf)、武川雅寛(vl,tp)
16日 大阪「一心寺シアター倶楽」06-6774-4002
(問) 06-6380-2656(楽童) 4:30open/5:00start
共演:ロケット・マツ(pf) ゲスト:山村誠一(per)
21日 石垣島「すけあくろ」090-3796-8326
共演:ロケット・マツ
22日 那覇「CLUB D-SET」
共演:ロケット・マツ
23日 コザ「MOD'S 」098-933-9373
共演:ロケット・マツ
26日 旭川「アーリータイムス」0166-22-2461
共演:武川雅寛 @
27日 札幌「くう」011-616-7713
共演:武川雅寛
29日 北九州小倉「フォークビレッジ」093-511-2115
共演:武川雅寛
30日 福岡「博多百年蔵」 (問) 092-712-4221(BEA)
共演:武川雅寛
6月6日 吉祥寺「スターパインズカフェ」0422-23-2251
newCD「何かを思いつくのを待っている」発売記念ライブ
レコーディング参加メンバー全員集合です。
共演:ロケット・マツ、武川雅寛、横澤龍太郎。
4月に発売される「はっぴいえんど」ボックスセットに、72年に出た友部のシングル盤から「まちは裸ですわりこんでいる」が収録されています。このテイクは細野晴臣さんと松本隆さんがバックをつとめています。それから付録のソングブックにも友部の若いときに書いたエッセイが。当時の雰囲気を知らない人にも楽しめるボックスセット、お勧めです。生はっぴいえんどを見たことがある、というだけでも若者から羨ましがられる昨今ですが、私は高校生のとき、解散前のかれらを見たもんね(自慢)。
5月に発売される「雲遊天下」の友部のインタビューはエンジニアの吉野金次さんです。72年の友部のシングル盤「一本道」のときから何度か録音をしてもらっていて、5月発売の新譜も吉野さんです。上記のはっぴいえんどを始め、日本の音楽シーンの黎明期をミュージシャンと共に駆け抜けてきた吉野さんの話はおもしろいよ。レコーディングエンジニアという、一般の人にはいまいちどんな仕事かイメージ出来ない、でも音楽をやっている人にとってはとても重要な、そんな人に話を聞きました。ぜひ。
4月後半はNYへ行きます。5月にどこかでお会いしましょう。
……… はじめて見たこと、聞いたこと。 (8) ………便利で安い海上タクシー 友部正人
VoL.123 2004・5・31発行
二ヵ月振りの新聞です。5月8日発売の『何かを思いつくのを待っている』はもう聴いて頂けましたでしょうか。今友部は発売記念ライブで全国をツアーしています。レコーディングメンバーのロケット・マツや武川雅寛もできるだけ同行して、各地のライブを盛り上げてくれています。それから、大阪のイベンター、グリーンズにお願いして、友部の新譜の試聴コーナーをホームページ上に作ってもらいました。嬉しかったです。
もう随分前のことになってしまいましたが、4月の「言葉の森で」はマーガレット・ズロースを迎え、ロックな夜でした。
友部の若いころの歌を彼らが演奏するとなんて似合うのでしょう。友部も現在20代の彼らの歌を歌いました。「パンツの歌」とか、すごくはまっていましたね。8月の横浜寿町でのフリーコンサートでまたこのメンバーでやる予定です。進化する友部&マーガレット・ズロースです。楽しみ。
5月の春一番コンサートには最終日に参加しました。3日にニューヨークから帰国して、4日には大阪入り、という強行軍でしたが、5日は天気も回復して気持ちのいい野外コンサートとなりました。友部は武川雅寛とロケット・マツと共に7曲歌いました。会場ではニューアルバムを発売しました。
その後また16日に大阪へ。吹田市にある天然酵母のパン屋「楽童」の20周年記念のライブ。友部はロケット・マツと共にやりました。大阪在住のスティールパン奏者、山村誠一さんも加わっての演奏はじっくり楽しめました。楽童のパンはお世辞抜きでおいしいです。大阪に住んでいる人がうらやましい。
沖縄へは友部とロケット・マツが二人で出掛けました。せっかくの石垣島は土砂降りだったけど、それでも楽しかったそうです。北海道から直接福岡へ、という強行スケジュールは武川雅寛が同行しました。おいしいラーメン屋さんをいくつも回りました。行く先々の町ではラジオに出演したり、新聞の取材を受けたりと、キャンペーンのようなこともやったりして、なかなか頑張ってツアーしてきました。そういえば朝日新聞の「今月の10枚」の所でも新譜が紹介されていましたね。 これから出る雑誌では、ファッション誌「装苑」8月号の中央線特集でインタビューが載ります。2004年夏号(6/5発売) の詩の季刊誌「midnight press」では谷川俊太郎さん、正津勉さんと座談会。文芸ポストという季刊誌でも夏号で友部が取り上げられるそうです。本屋さんでチェックしてくださいね。
「KOKOCHINO 」夏号も6月下旬発売です。現代詩手帖の今月号はパティ・スミスを取り上げています。
吉祥寺のスターパインズカフェでの発売記念ライブが終わるとまたソロライブが多くなります。ここのところレコーディングメンバーが一緒で、演奏も充実していて友部も嬉しそうでしたが、一人でも張り切って歌いますので、待ってて下さいね。 ◆◆◆スケジュール◆◆◆
6月6日 吉祥寺「スターパインズカフェ」0422-23-2251
共演:ロケット・マツ(key) 、武川雅寛(vln) 、横沢龍太郎(per) 。
10日 水戸「ガールトーク」029-225-0050
11日 山形「ストリートシャッフル」023-641-9029
12日 仙台「サテンドール」090-2998-9361(山猫house)
共演:武川雅寛。
7月23日 長野「J」026-225-6068
出演:三宅伸治、友部正人。
24日 山梨県都留市「テコロッテ」0554-45-3447
出演:三宅伸治、友部正人。
8月5日 福山「ポレポレ」0849-25-5004
7日 広島「オーティス」082-249-3885
12日 横浜寿町フリーコンサート
出演者多数。
20日 飯田「ふぉの」0265-52-6459
21日 名古屋「ギャラリー芽楽」052-702-3870
22日 松坂「マクサ」0598-56-4825 4月にダイレクトメールを全国に大発送しました。ニューアルバムの紹介と、友部正人オフィスの名簿の整理が目的でした。はがきの返送をしてくださった方にはこれからもご案内をe-mailや郵便で送ります。パソコンの急速な普及で大勢の方がホームページをご覧になっているようです。ライブスケジュールのチェックもホームページで可能なので、郵便の手間と経費節減のためにご協力をお願いしたのですが、はがきの返送にご協力くださったみなさん、どうもありがとうございました。個人的には郵便物が大好きで、記念切手とか貼るのが楽しみな私です。携帯メールも嫌いだし、もちろんデジカメも持っていません。友部は未だに万年筆で手紙を書くのですよ。 ではまた。
……… はじめて見たこと、聞いたこと。 (9) 足はどんどん大きくなるけど 友部正人
VoL.124 2004・8・15発行
本当に暑い今年の夏ですが、いかがお過ごしですか。私はずっともうバテバテです。
6月のツアーが終わったあと、18日から一ヵ月ほどニューヨークへ行ってました。暑い日も何日かはありましたが、おおむね過ごしやすいNYの夏でした。毎年恒例の6、7月のフリーコンサートをいろいろ楽しんだり、友部はハーフマラソンや5マイルレースに参加して走ったりと、いつものようにのんびりしてきました。
NY滞在中、井上陽水のTV番組に出演するために、友部は三日間だけ一時帰国して、沖縄での収録に参加したのですが、その番組が8月5日に放送されました。9月11日に再放送するそうなので、NHKBSが見られる方はぜひどうぞ。「井上陽水・空想ハイウエイ・」という90分番組で、友部は「一本道」を歌いました。他の出演者は小室等、高田渡、加川良、三上寛です。六人六様、という感じでおもしろかったです。
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そして7月17日、猛暑の日本に戻ってきました。あまりの暑さにさすがの友部も参っていましたが、三宅伸治との楽しいツ
アー(二日間だけでしたが)に出かけたり、原爆の日に広島にいたいから、と広島でライブをしたり、元気に社会復帰しています。用事のない日はスポーツセンターのプールで泳いだり、花火大会を見物したりと夏らしく過ごしています。
なんと今年は葉山の一色海岸の海の家で初めてライブをしました。武川雅寛と横澤龍太郎と三人で演奏しました。海を背景に、波の音もバックにつけて。歌いおわった後、お客さんにお金を好きなだけ入れてもらう投げ銭ライブでした。こんなの初めてかも。割と急に決まったライブだったので、ダイレクトメールを出せませんでした。あとから知って、ああ行きたかったなぁ、という人がもしいたらごめんなさい。
そして12日は横浜寿町でのフリーコンサートに出演。友部は3年前に続き二度目の出演で、今年はマーガレット・ズロースと一緒にやりました。ロックバージョンの「一本道」や「ぼくは君を探しに来たんだ」や「遠来」などいかがでしたか。時間切れで練習していたマガズロの「パンツの歌」が歌えなくなってしまいちょっと残念でしたが。でもかっこよかったです。
夏はフリーコンサートがもっとたくさんあるといいですね。
いつも安くはない入場料を払ってくれているみなさんにたまにはね。うれしいですよね。
◆◆◆スケジュール◆◆◆
9月10日 名古屋「得三」 共演:野狐禅
(問) 052-936-6041(ジェイルハウス)
11日 豊橋「ハウスオブクレージー」 共演:野狐禅
(問) 052-936-6041(ジェイルハウス)
17日 神戸「バックストリート」 078-231-3933
共演:三宅伸治
18日 高松「Monqs 」 (問)087-863-5615(Hit's)
共演:三宅伸治
19日 高知市 ラララ音楽祭に友部&三宅がゲスト出演。
20日 高知「リング」088-882-7007
共演:三宅伸治。 (問) 090-4785-686(町田)
21日 岡山「ペパーランド」086-253-9758
共演:三宅伸治。
10月2日 松江市 島根県民会館「MG」35周年記念ライブ
12:30start (問) 0852-24-2099(MG)
出演:中川イサト、高田渡、遠藤賢司、鈴木茂、大塚まさ
じ、佐野史郎、いとうたかお、佐久間順平、友部他
3日 鳥取県倉吉市「ラ・キュー」0858-22-6399
9日 下北沢「ラ・カーニャ」 03-3140-0505
共演:ロケット・マツ(key)
10日 新潟県十日町市 十日町情報館
(問) 0257-65-3537(貝沢)
11日 新潟市「ウッディ」025-224-4525
15日 大阪「レインドッグズ」06-6311-1007
※マーガレットズロースの新譜発売記念のゲストで。
16日 京都「拾得」075-841-1691
※マーガレットズロースの新譜発売記念のゲストで。
17日 大阪府堺市「FUZZ」0722-56-7670 共演:三宅伸治
9月からはジョイントライブが多いです。愛知県は「野狐禅(やこぜん)」と。彼らの弾き語り対決ツアー「塊オンザフォーク」に参加します。北海道の旭川で知り合ったデュオのグループです。それから17日からはおなじみの三宅伸治とツアー。息の合ったこのコンビをまだ体験していない方はぜひどうぞ。
10月中旬からはまたNYへ行く予定です。お酒を控えながらマラソンに向けて友部はがんばっています。ではまた。 ・
……… はじめて見たこと、聞いたこと。 (10)・・・・・ γ-GTP 友部正人
VoL.125 2004・10・6発行
やっと長い残暑も終わり、待ちかねた秋です。私は秋が一番好きですが、みなさんはいかがですか。
夏がなかなか終わらないので、どうせなら、ともっと暑いタイに行ってきました。友部は10年振りくらい、私はなんと19年振りのタイです。スコータイの遺跡見物をしたり、カラワンバンドのスラチャイとモンコンに会ったり、豊田勇造や19年前のタイツアーのスタッフに会ったりと楽しい旅行でした。
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真っ黒に日焼けしたまま9月はあっちこっちへ歌いに行きました。ソロのライブは少なく、三宅伸治や、初めてジョイントライブをした野狐禅との楽しいツアーでした。
松江では喫茶MGの35周年コンサートというイベントがあり、前日のリハーサルから松江でゆっくり過ごしました。古い友達にいっぱい会えて歌も聞けて、友部は喜んでました。鈴木茂の「花いちもんめ」を生で聞けるとはね。大塚まさじとながいようのディラン・再結成も懐かしかったです。
鳥取県倉吉のハワイ夢広場で毎年続けていた「おかまいなしカーニバル」は去年でお終いとなり、今年は主催者のお店でノーマイクのこじんまりとしたライブ。翌日は温泉に行ったりしてのんびりしてきました。
◆◆◆スケジュール◆◆◆
11月21日 吉祥寺「スターパインズカフェ」 0422-23-2251
・・友部正人リクエスト大会・2004・・
2年ぶり、お待たせしました。ひとり3曲を入場時に投票していただきます。(あらかじめ紙に書いてきて下さってもOK)あなたのお気に入りの友部正人をお持ち寄りください。
17:30open/18:30start
前売り3600円/当日4000円+1ドリンク
10/10 よりチケットぴあ、店頭にて発売。
スターパインズカフェのホームページ予約有り。
(www.mandala.gr.jp)
23日 佐賀県基山「てらこやきっど」0942-81-7752
15:00start
24日 福岡 甘棠館show劇場 092-737-1225
「友部正人と宮沢和史だけのポエトリーライブ」
18:30/19:00 前売り4000円/当日4500円(1ドリンク付)
(問) 090-9486-6513(ポカラ)
25日 福岡 甘棠館show劇場 092-737-1225
「友部正人と知久寿焼だけの音楽会」
18:30/19:00 前売り4000円/当日4500円(1ドリンク付)
(問) 090-9486-6513(ポカラ)
27日 岡山 いづし文化横丁(ex出石小学校)
16:00start (問) 086-253-9758(ペパーランド)
出演:手水、CHAOS&LANGUAGE、友部正人。
28日 香川県直島 カフェまるや 087-892-2714
13:00open/14:00start
o演:二階堂和美、友部正人。
12月5日 いわき市「ロサス」(ホテルサンルート1F)
出演:三ケ田圭三、遠山一夫、友部正人。
(問) 090-3127-641(遠山)
6日 仙台「火星の庭」 022-716-5335
・・夜の本屋・・仙台編。
7日 郡山「ラストワルツ」 0249-24-1654
10日 伊勢「カップジュビー」 0596-23-8560
11日 和歌山「ホーボーズバー」
(問) 090-7763-438(友滝)
13日 神戸「VARIT 」 078-392-6655
出演:青山浩志、いちょうともなが、友部正人。
14日 大阪「ロクソドンタ」 06-6629-1118
18日 横浜「BankART 1929 馬車道」(旧富士銀行)
(問) 045-663-2812
・・・「友部正人文化祭」・・・17:00 ~
★出演:友部正人(歌、詩の朗読)、横澤龍太郎(dms)
ロケット・マツ(key) 、田口犬男(詩の朗読)
オグラ(呼び込み)。
★模擬店:ナスマサタカ(ヘンテコアートフィギア展)
アジアンフード屋台。
★詩の朗読コーナーではオープンマイクも有り。
★小野由美子のスライドショーも有り。
スケジュール欄をご覧になればおわかりのように、11月下旬からは企画物が目白押しです。人気長寿企画リクエスト大会も二年振りにやるし、去年能楽殿での素晴らしいコンサートを企画してくれた福岡のポカラのメンバーが今年は日替わりゲストで二日間のライブを。限定 120人なので、チケットはお早めに。岡山の廃校になった小学校の理科室でのコンサートはペパーランド主宰の能勢伊勢雄さんの展覧会(倉敷市立美術館)のイベントです。瀬戸内海に浮かぶ直島ではいかした和風のカフェでやるし、直島にオープンした地中美術館にはぜひとも行ってみたいし。久しぶりの夜の本屋シリーズの仙台編は、私達の大好きな古本ブックカフェでライブだし。年も押し迫った12/18 にはなんと「友部正人文化祭」と銘打ったイベントをします。企画は友部正人。夕方からのんびりと過ごしてもらえるよう計画しています。オープンマイクもあるので、見ているだけでは物足りない、という人はこの機会にぜひ。詩の朗読で、持ち時間はひとり5分程度です。出演申し込みは当日に受け付けます。
10月の関西方面のライブが終わったら、またニューヨークへ行ってきます。友部は10月31日のケイプコッドマラソンに出る予定なので結果をお楽しみに。というわけで10月21日から11月16日まで友部正人オフィスはお休みします。それではまた。
……… はじめて見たこと、聞いたこと。 (11) まるごとバナナ 友部正人
VoL.126 2004・12・8発行
やっと冬らしくなってきましたが、みなさんの住む町ではいかがでしょうか。
私達は11月16日にニューヨークから帰国しました。今回のニューヨーク行きの唯一の目的はマサチューセッツ州のケープコッドマラソンに友部が出場する事でした。長距離バスを乗り継ぎ、6時間かけてケープコッドに行きましたが、レース当日はいいお天気で、のんびりした少人数のマラソン大会でした。タイムは去年のNYシティマラソンの記録を1分縮め、3時間33分。今年の秋のNYは11月に入ってから急に寒くなり、氷点下になることもあったので、ケープコッドはずいぶん寒いかと応援の私は心配だったのですが、この日はとても暖かでした。もっとも、走るには寒いほうが調子いいそうです。
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そしてまだ時差ボケの残る21日には吉祥寺でリクエスト大会が開かれました。この日はレコーディング・エンジニアの吉野金次さんのTV取材が入りました。友部のライブを吉野さんがレコーディングするという設定で、実際にも全編録音してもらいました。ライブも全編ハイビジョンで撮ってもらったのでいつか形になるかも知れません。友部は録音を意識してか、間違えるとまた最初から歌い直したりしていました。この日は全くのソロで、初めに1位から8位を発表したあと、客席から曲を選んでもらいながら、やりました。130 人以上の人が一人3投票しましたが、なんと130 曲程も曲名が上がりました。投票された歌を全部歌ったら5日間位かかることでしょう。ちなみに1位は「一本道」で、2位は「遠来」、3位は「愛について」「乾杯」「はじめぼくはひとりだった」でした。
そのあとはすぐ西のほうへツアーに。私は福岡から参加しましたが、第一夜は宮沢和史さんがゲスト。詩の朗読をしたり、歌を歌ったり、少しおしゃべりもしたり。友部の詩の朗読会には参加してくれている宮沢君ですが、ジョイントライブは随分久しぶりでした。二人の共作曲を二曲と、宮沢君からのリクエストの「こわれてしまった一日」を二人で歌って終了。
第二夜は知久寿焼さん。知久君とはとても古い仲ですが、よく考えると二人っきりのライブというのはめずらしいかも。長年の付き合いだし、とても息の合った演奏をたくさん披露しくれました。いずれにしても東京ならこういうライブもありますが、地方の町ではほとんどやりません。今回はパワー溢れる素人集団「ポカラ」のメンバー達の熱意の結果です。今年のふろくは友部のイラスト満載で友部の歌詞をふんだんに引用した力作のすごろくでした。
そして岡山へ移動。現在は廃校の出石小学校の理科室でのライブ。ペパーランドというライブハウスの主宰である能勢伊勢雄さんの倉敷美術館での展覧会の一環として。能勢さんは一言では言い表せないくらい色々なこと(映画、写真、文化)をこの35年間活動されてきました。説明するのは難しいので、ぜひ美術館へ行ってみてください。
そして、翌日はフェリーですぐの瀬戸内海の直島へ。初めてジョイントする二階堂和美さんとのライブ。企画者は東京に住んでいる人で、スタッフも東京から集まりました。会場となったカフェまるやも今年の二月に東京から直島に移り住んだ女性が始めたお店です。直島には地中美術館という現代美術の作品がある安藤忠雄建築の美術館がオープンしたばかりで、アートなホテルもあったり、と今話題の島です。二階堂さんは素敵な歌うたいの人でした。またどこかでぜひ一緒にライブをしましょうと約束して岡山でうどんを食べてから別れました。
◆◆◆スケジュール◆◆◆
2005年
1月29日 金沢「ジョーハウス」076-222-5960
30日 福井県勝山市「野向の舎ホール」0779-88-6464
2月5日 甲府「ハーパーズミル」055-233-3157
6日 横浜「ドルフィ」045-261-4542
出演:板橋文夫(pf)、友部正人。
11日 豊橋「ハウスオブクレージー」0532-55-9000
12日 高山「ピッキン」 (問) 0577-34-5356(ピースランド)
13日 亀山「月の庭」0595-82-0252
宮沢和史さんのエッセイ集「SAFETY BLANKET 1991-1998」が角川文庫から発売になりましたが、友部が解説文を書いています。ぜひ読んでみてください。
それから、吉野金次さんが登場する番組「青春漂流」は1月2日BSジャパンで放送予定。友部もチラッと出演するはずです。
12月28日から1月18日まではニューヨークに行きますので、この間友部正人オフィスはお休みです。いつも身勝手な事務所ですが、2005年もどうぞよろしくお願いします。ではまた。
……… はじめて見たこと、聞いたこと。 (12) ………・スペース・フォー・モンクス 友部正人
VoL.127 2005・2・8 発行
冬真っ盛りですが、みなさん風邪など引いていませんか。
友部は18日に帰国して、元気にライブをしています。年末年始のNYは暖冬で過ごしやすい毎日でした。関東地方でも雪が積もったというのに、NYでは全くでした。帰国する頃になって寒波が訪れ、そのあとは寒い日々が続いているようです。
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もう去年の事になりますが、横浜で行われた「友部正人文化祭」はとても楽しかったです。寒い外で一時間近く歌ってくれた呼びこみ係のオグラくんはとても人気でした。詩の朗読の田口犬男さんは観客参加型の工夫した朗読を、オープンマイクには5人のお客さんが出演してくれました。友部は二部構成でロケット・マツと横沢龍太郎をバックにタップリと歌い、すごろくのイラスト原画展もしました。私はスライドショーと、昔のモノクロの写真プリントの展示もしました。それから、ライブの最後には安藤健二郎くんがクラリネットでステージに飛び入りしてくれました。
模擬店も充実していて、サムズアップがアジアン&ハワイアンフードの屋台、小麦マンジウの麦マル2もすぐに売り切れ。
中古レコードショップのひよこレコード、へんてこアートのナスマサタカのフィギュア、福岡から参加のポカラは非売品の友
部正人グッズのすごろくとてぬぐいを特別販売。
75年前に建てられた西洋建築の素敵な会場で師走の慌ただしい時期に、ライブを主催してくれたBankART1929 のスタッフ&来てくれたたくさんのお客さん、また今年もきっとおもしろいことをやりますから楽しみに待っていてくださいね。
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それ以外にも楽しいライブはいくつもありました。仙台のブックカフェ「火星の庭」ではしばらくぶりのシリーズコンサート「夜の本屋」を開催。(全国の本屋さんへ。店内で友部のライブをやってみませんか。)郡山の「ラストワルツ」ではわざわざ東京からやって来たマーガレット・ズロースのみんなが友部のバッキング&自分たちの演奏もしてくれました。これは思わぬ贈り物でしたね、郡山のお客さんにとっても。
今年になってからは、金沢、福井へ二日間のツアーを。おいしいものをいっぱい食べて、雪も見て、温泉にも入って、新しくオープンした金沢21世紀美術館にも行って、と楽しい北陸の旅でした。もちろんライブもとても良かったです。甲府へはクラリネットの安藤くんと一緒に行きました。横浜のドルフィでは今年もジャズ・ピアニストの板橋文夫さんとデュオで。二人の息は年々ぴったり合って来て、ラストの曲が終わってもまだまだ演奏したそうな二人が微笑ましかったです。
◆◆◆スケジュール◆◆◆
3月3日 亀戸 カメリアホール (問) 03-5626-2125 出演:藤井一彦、斉藤有太、友部正人。
チケットはぴあで2/10より発売。
18日 盛岡「クラムボン」0196-51-7207
20日 青森 (問) 017-722-2569(大船)
21日 函館「亀しょう」0138-40-4087
25日 名古屋「スペースG」052-763-0826
26日 京都「ガケ書房」075-724-0071(限定60名)
シリーズコンサート「夜の本屋」京都編。 ・・こんばんわ。こんばんわ。こちら、ガケ書房。・・
4月1日 千葉「アンガ」043-224-7769
ほかにも出演者あり。
3日 横浜「サムズアップ」045-314-8705 @ 出演:マーガレット・ズロース、友部正人。
27日 鹿児島県鹿屋市 「ラグタイム」
(問) 090-4434-8878( ライフデザイン研究所)
28日 熊本「紙ひこうき」096-380-6492
出演:風太郎、友部正人。
29日 福岡県糸島郡「ライジングサンセット」
(問) 090-4475-8477 (山北)
5月1日 長崎「御飯」0958-25-3600
2日 熊本県安蘇町赤水 百姓村牧場にて。
「虹の岬祭り」 出演者多数。 (問) 096-742-0769(虹の岬祭り実行委員会)
4日or5日 大阪 春一番コンサートに出演予定。
1月27日はどんとの5回目の命日で、横浜のサムズアップで「どんとソングスディ」というイベントがありました。息子がバンドで出るというので見に行きがてら、マーガレット・ズロースと一緒に友部も飛び入りゲスト出演しました。93年に待ちあわせコンサートでどんととふたりで歌った、共作曲の「かわりにおれは目をとじてるよ」と「どんとからの手紙」を友部はマガズロをバックに歌いました。なんかとてもよかったな。来年はしっかり練習してローザかボ・ガンボスの曲を歌えるように、ね。
2月の16日からまたNYへ行ってきます。セントラルパークで行われるクリスト&ジャンクロードの作品「ゲート」が主な目的です。観客参加型のこのインスタレーションは、眺めたり、くぐったり、触ったり、ときっと楽しいでしょう。真冬の寒い公園の中を歩き回ってきます。帰国は3月1日の予定です。また3月以降にお会いしましょう。それではまた。
……… はじめて見たこと、聞いたこと。 (13) ………さわっちゃいけない美術館 友部正人
VoL.128 2005・4・11発行
横浜はそろそろお花見の季節ですが、みなさんの住む町ではいかがですか。今年は花粉症がひどく、私はお花見という気分にはなれませんが。
もうずいぶん前のことに感じますが、クリスト&ジャンヌ・クロードのインスタレーション「The Gates 」はすごく楽しかったです。開催地のセントラル・パークはアパートから近いので、毎日行きました。周囲10キロの大きな公園がオレンジ色のカーテンだらけになって、ただそれだけの事なのにとにかく楽しくて、寒い2月のニューヨーク、雪が積もったりした日はまた一段と美しい景色でした。たった16日間でおしまいの、夢のようなイベントをこの目で見られてよかったです。
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そして帰国後すぐの3月3日、亀戸でコンサート。10年ぶりに共演するグルーヴァーズの藤井一彦には、「イタリアの月」(懐かしい!)と「Speak Japanese, American」でギターとコーラスをやってもらいました。そしてもう一人の出演者の斉藤有太さんにもピアノで参加してもらって「ぼくは君を探しに来たんだ」を最後にみんなで演奏して、男3人のひな祭りコンサートは終了しました。
そのあとは友部ひとりで盛岡、青森、函館とまわり、そして次に名古屋と京都に行きました。京都は「夜の本屋」のライブでした。白河通り沿いのガケ書房は、開店してまだ一年です。
CDや雑貨も置いてあり、本も充実した楽しい本屋で、友部もお気に入りです。深夜12時まで開いているので、京都のみなさんはぜひ行ってみて下さい。音楽好きの若い店長さんとスタッフが待ってます。
4月1日は初めての千葉「アンガ」でライブ。千葉市には今までほとんど歌いに行ったことなかったのですが、「アンガ」はいいライブハウスでした。またぜひ行きたいです。
3日はおなじみの横浜「サムズアップ」で「ロックの友」と題するライブをマーガレット・ズロースとやりました。新曲も入れて12曲もバンドと一緒に歌った友部は、ソロは2曲だけにしてあくまでもロックなライブに徹していました。
◆◆◆スケジュール◆◆◆
4月13日 多摩市 パルテノン多摩小ホール 042-376-8181
出演:大塚まさじ、友部正人。
スカイパーフェクTV・フジテレビ721<フォークディズ> 収録
17日 福岡県山門郡三橋町「中山大藤祭り」
中山立花いこいの森イベント会場で。無料。
(問) 0944-73-5400(三橋町商工会)
27日 鹿児島県鹿屋市「ブルーバード・カフェ」
(問) 090-4434-8878(ライフデザイン 研究所)
28日 熊本「紙ひこうき」096-380-6492
出演:風太郎、友部正人。
29日 福岡県糸島郡「ライジングサンセット」
(問) 090-4475-8477 (山北)
5月1日 長崎「オハナカフェ」095-827-2405
2日 熊本阿蘇 赤水 百姓村牧場にて。
「虹の岬祭り」 出演者多数。
(問)096-742-0769 (虹の岬祭り実行委員会)
4日 大阪「春一番」コンサート 服部緑地野外音楽堂
※午前11時開演。出演多数。
(問) 06-6882-1224(グリーンズ)
21日 北海道留辺蘂町 (問) 0157-42-2140(秋山)
22日 北海道厚岸町 (問) 0153-52-5277(中島)
24日 帯広市「キッチンノート」0155-33-7009
共演:長井みゆる。
25日 札幌市「くう」011-616-7713
27日 秋田県大仙市 からまつ温泉東兵衛屋敷
共演:あるまんど山平 (問) 070-5479-5979
28日 秋田市「カップルージュ」
共演:あるまんど山平 (問)070-5479-5979
29日 秋田 会場未定。 (問) 070-5479-5979 (山平)
6月5日 吉祥寺「スターパインズカフェ」0422-23-2251
チケットは4月下旬に店頭及びホームページで。
本当に都市の道路は自転車にはめちゃくちゃ不便に出来ていますね。横浜ではみなとみらいのあたりは道路も歩道も広々していて、自転車にもジョギングにも気持ちいい場所です。
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今年になってからあまりライブをやっていなかった友部は、春からあちこちツアーに出かけます。4月はレコーディングもする予定です。リリースの予定はまだ未定ですが、取りあえず録音したいときに録ってしまいたいらしいです。マガズロや武川雅寛さんや安藤健二郎くんや、今の時点ではお馴染みのミュージシャンばかりです。エンジニアはいつもの吉野金次さん。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
雑誌「雲遊天下」に何年か連載していたエッセイ「補聴器と老眼鏡」が次号の39号で最終回となります。毎号いろんな方にゆっくり話が聞けて、対談形式のエッセイは新しい試みでおもしろかったですね。 「現代詩手帖」の連載はまだ続いています。今出ている4月号ではホン・ヨンウンを、5月号ではオノ・ヨーコを取り上げています。読んで下さいね。なお思潮社からは、友部の今までの6冊の詩集などを編集して「現代詩文庫」として出版される予定。それではまた。
……… はじめて見たこと、聞いたこと。 (14) ……… 寝ころがって考えたこと 友部正人
VoL.129 2005・5・27発行
この春は高田渡さんが亡くなって、なんだかさみしい春でした。友部の世代はまだそんな年齢ではないと思うのですが、毎年何人もの友人を亡くしています。お葬式の場でふだんなかなか会えない友だちに会う、ということが増えてきて、まるでもう老人のようです。友だちとはもっと楽しいことで会いたいものですね。
4月の大塚まさじさんとのコンサートはとてもいいコンサートでしたB友部の10代からの友だちである大塚ちゃんとは意外に一緒にライブをする事はほとんどなく、家に遊びに行ったりとかの付き合いでした。ステージで一緒に歌った二人は大変うれしそうでしたね。司会の坂崎幸之助さんとは初めてお会いしましたが、とても楽しい人で友部もすっかり馴染んでしまい、今度坂崎さんのラジオにも出演することになりました。関東にお住まいの方はぜひ聞いてください。関東地方で放送の「NACK5 K's Transmission」(79.5FM)という番組で6月3日夜9時10分から10時半までの生放送です。
今年で最後との噂の大阪「春一番」コンサート、私は1日から大阪入りし、毎日聞きに行きました。友部は3日に熊本から大阪に来て、4日が出番の日でした。今年は久しぶりにたった一人で歌いました。終わってからだれかに言われたのですが、ソロで歌った出演者はこの日は友部だけだったそうです。翌5日の最終日もお昼から友部は春一見物。打ち上げまでしっかり参加して大阪に泊まり、翌日家に帰りました。
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4月と5月に新しいアルバムのレコーディングをしました。
全部で8曲録りました。バッキングは武川雅寛、水谷紹、マーガレットズロース、安藤健二郎、ロケット・マツ、高田漣といったメンバーで高田漣くん以外はお馴染みのミュージシャンばかりです。漣くんはハナレグミでペダルスチールを弾いているのをTVで見て、いいなあと思って頼みました。発売の詳細はまだ決まっていませんが、なるべく早くみなさんに聞いてほしいです。楽しみに待っていてくださいね。
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5月25日は友部の55歳の誕生日でしたが、今年は札幌でバースディライブでした。とはいってもめでたい歌はないので、普段通りの選曲でしたが。ライブ終了後、チョコレートのギターを飾った素敵なケーキやシャンペンでお祝いをしてもらって、とてもうれしそうな友部でした。誕生日は家で過ごすことが多いのですが、こうやって大勢の人にお祝いしてもらうのも楽しくていいですね。次回はどこの町でお祝いしましょうか。
◆◆◆スケジュール◆◆◆
7月16日 奈良県生駒郡安堵町「樸木(あらき)」
※天然酵母パンのお店です。0743-57-9300
17日 浜松市 JR 浜松駅前広場 ギャラリーモールにて。
午後4時~8時まで。無料。
出演:ぶんやともあき、森圭一郎、サンフラワーズガーデン、友部正人。
(問) 053-457-2232(浜松市交通安全対策室)
22日 川口市「Roots 」048-222-6660
29日 茅野市「カントリーキッチンくるみ」0266-72-3612
30日 長野「ネオンホール」026-237-2719
8月7日 秩父「ホンキートンク」 0494-62-0728
12日 横浜 寿町フリーコンサートに出演予定。
@
13日 神戸「バックビート」078-231-3933
共演:タテタカコ。
※チケットぴあは6/5 より。店頭販売、電話&メール予約もあり。(限定70名です。お早めに。)
14日 大阪「クラブジャングル」06-6282-1120
共演:タテタカコ。
※チケットは店頭販売、電話&メール予約で受付中。
17日 京都「拾得」075-841-1691
※神戸と大阪でジョイントするタテタカコさんは映画「誰も知らない」のエンディングテーマを歌っているシンガーです。友部は映画で知って好きになりました。ご本人にはまだお会いしたことがありません、ライブが楽しみです。
郵便物のことに付け加えてちょっと書きたいのですが、宅配業者のメール便のことです。郵便のように局留めにしたり、転送したりできないこの配達は、一ヵ月以上も留守にする事も多い友部オフィスでは大変困りものです。一階の集合ポストに溜まりつづけるメール便はどうすることもできません。かさばる書籍などですぐにいっぱいになってしまいます。友部に何かを送ろうとしている方はぜひとも郵便で、というお願いでした。
6月7日から7月13日までニューヨークに行ってきます。(この時期のNYはフリーコンサートが目白押しで、とても楽しい毎日が待っているのです。)毎度の事ですがこの間友部正人オフィスは休業します。また夏になったらライブでお会いしましょう。 それではまた。
……… はじめて見たこと、聞いたこと。 (15) 表札 友部正人
VoL.130 2005・8・12発行
夏真っ盛りのこの頃ですが、皆さんお元気ですか。私はバテバテです。今年も猛暑の関東です。去年からあんまりエアコンを使わないで暮らしています。もうこうなればやけっぱちって感じかな。友部はライブをしたり、走ったりと普段と変わりなく元気に過ごしています。
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この夏のニューヨークは友部にとっては幸せなライブ三昧の日々でした。ホームページの日記でもその様子を書いていますが、6月、7月は本当にライブが目白押しです。その多くがフリーコンサート、というのもうれしい。もしNYに旅行する計画を立てている人はぜひともこの時期のNYをお勧めします。ちなみに有料のライブでは、ボブ・ディラン、デビッド・バーン、イールズ、ジョナサン・リッチマンなどで、フリーやドネイションのライブは、リッキー・リー・ジョーンズ、ロン・セクスミス、ダー・ウイリアムズ、リチャード・トンプソン、グラハム・パーカー、ブラインド・ボーイズ・オブ・アラバマ、メトロポリタン・オペラなどでした。
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帰国後は、今まであまり歌いには行かない奈良や浜松、川口市にも行きました。しょっちゅうライブをしてその町や人と仲良くなるのも楽しいことですが、なじみのないよく知らない町に歌いに行くのも新鮮でわくわくします。奈良のパン屋さん「樸木」は田んぼの真ん中にある一軒家で、その不思議な景色はなんだか韓国の田舎にでも旅したようでした。
そのあとは長野県茅野市へ。夜のなんと涼しいこと。夏はこんな所に住みたいものです。ああ、茅野の人がうらやましい。
長野はいつものネオンホールへ。いつのまにかお店の人たちも年を取って一人前の大人になってます。まだ大学生だったころに知り合ったようだったのに。
8月は葉山の海の家で歌いました。今年もスケジュールが間に合わなくて、この新聞には告知できませんでした。真夏日の大変暑い日でしたが、今年はソロでのんびり歌いました。ソロだと波の音が大きく聞こえて、波とセッションしているようでした。今回もまた海で泳ぐことは出来ませんでしたが、楽しい一日でした。秩父のホンキートンクは久しぶりに歌いに行きました。まったく人通りもない眠ったような町で、ホンキートンクの中だけがにぎやかでとてもおかしい。
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8月10日発行のマーティンギターのムック本に友部のギターが取材されています。エイ出版から「ザ・マーティン・サウンド」というタイトルです。ギターに興味のある方はぜひ。
それから角川書店の「ランティエ」という雑誌にも大塚まさじさんと田川律さんとの座談会が載る予定です。大阪にあった「ディラン」というお店の話です。
現代詩手帖の連載も続いています。今月号はブルース・スプングスティーンを取り上げています。本屋さんでチェックしてみてくださいね。
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◆◆◆スケジュール◆◆◆
8月20日 川越市「鶴川座 創奏」049-225-8848
出演:寺岡呼人、リクオ、友部正人。
31日 大阪「マザーホール」
銀杏BOYZのライブのゲストで。
(問) 06-6882-1224(GREENS)
9月17日 上野「水上音楽堂」 (問)070-5234-6689
13:30open/14:00start
出演:遠藤ミチロウ、ゲタカルビ、シカラムータ、
友部正人withマーガレットズロース。
27日 山口「カフェ・ドゥ・ダダ」 0839-25-6843
28日 米子「JAZZ INN いまづ屋」 0859-33-2179
29日 倉吉「ラ・キュー」 0858-22-6399
10月1日 広島「オーティス」 082-249-3885
2日 福山「ポレポレ」 0849-25-5004
5日 徳島「寅家」 0886-56-9180
7日 高松「BENNY'S BAR & CAFE」 090-9775-5348
(問)087-863-5615(HIT'S)
8日 高知「ファンシーラボ・リング」088-882-7007
(問)080-5663-2255 (町田)
10日 吉祥寺「スターパインズカフェ」 0422-23-2252
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春にさっさと録音したわりには、ニューアルバムのリリースがはっきりしなくて、のんびりしていましたが、やっと決まりました。11月の上旬にミディより発売予定です。でも発売日の頃、友部はニューヨークに出かけている予定なので、ライブは11月23日の九州地方からスタートします。楽しみに待っていて下さい。
そのころには思潮社から現代詩文庫で出る友部正人詩集も出来あがっていると思います。こちらも待っていてくださいね。
10月中旬から一ヵ月ほどニューヨークへ行ってきますので、その間友部正人オフィスはお休みします。それではまた。
はじめて見たこと、聞いたこと。 (16) りんごのはなし 友部正人
Vol.131 2005.10.1 発行
急に涼しくなった関東地方ですが、みなさんお元気ですか。
この夏の後半もいろいろ楽しいライブがありました。神戸と大阪ではタテタカコさんとジョイント。タテさんは初めてお会いしましたが、歌と同様に独特な味わいのある女性で、二日間楽しかったです。またどこかで一緒にライブできるといいな。
川越の鶴川座・創奏はとてもすてきな場所でした。100 年も前に作られた演芸場で、その後映画館になり、つい最近ライブハウスになったのですが、まるで映画のセットのなかで歌っているみたいでした。リクオと寺岡呼人と友部、三者三様で聞き応えのあるイベントでした。
それから、小樽でシークレットライブをやりました。8月で閉店となった「あじや」というお店のマスターが友部の大ファンなので、その彼を驚かそうと友人たちが友部のライブをプレゼントしたのですが、大勢集まり、ライブは大盛況でした。どっきりカメラみたいな一日で興奮しました。マスターの木本君に発覚するとまずいということで、ライブの告知は一切出来なくて、その前日にやった札幌のライブまで、シークレットライブでした。札幌の皆さん、宣伝せずにごめんなさい。
そして、8月31日は銀杏BOYZのゲストで大阪へ。初めて銀杏のライブを見たのですが、激しいパフォーマンスにびっくりしました。お客さんも、ダイブやモッシュで大騒ぎ。友部は弾き語りで一人で歌ったのですが、その時は2000人の若者たちも静かに歌を聞いてくれました。銀杏BOYZの歌はとてもいいです。やかましいバンドはどうも、という人もまずCDを聞いてみてはいかがですか。
9月の上野水上野外音楽堂では友部はマーガレットズロースとやりましたが、新曲も古い歌もバンドでやってうれしそうでした。コンサートのお終いにはシカラムータの人たちとビクトル・ハラの「平和に生きる権利」を、ソウルフラワーの日本語バージョンで歌いましたが、とてもかっこよかったです。
11月9日発売のニューアルバム「Speak Japanese,American 」を記念して11月からツアーに出かけます。お楽しみに。
◆◆◆スケジュール◆◆◆11月16日
横浜 BankART1929 045-663-2812
「BankART Life」という展覧会場で歌います。
19日
笠間市 笠間山光照寺
(問) 0296-72-1733(アイデコしんや)
23日
佐賀県基山町 (問) 0942-92-8241(安平)
24日
唐津「RIKI HOUSE」0955-73-7142
26日
福岡 住吉神社能楽殿 17:00open/17:30start
出演:友部正人withマーガレットズロース。
27日
北九州市「旧百三十銀行ギャラリー」093-661-9130
※福岡、北九州共に(問) 092-712-4221(BEA)
12月3日
高円寺「CLUB LINER」03-3318-6130
出演: ワタナベイビー、MOOOLS、友部。
7日
京都「磔磔」075-351-1321
(問)06-6882-1224(GREENS)
9日
神戸「ジェイムスブルースランド」078-371-2720
ゲスト: 光玄。
10日
大阪「レインドッグズ」06-6311-1007
( 問) 06-6882-1224(GREENS)
13日
東京吉祥寺「スターパインズカフェ」0422-23-2251
※レコーディングメンバー多数参加。
15日
盛岡「紅茶の店しゅん」 0196-623-3036
16日
八戸「はこぶね」 0178-43-1679
18日
青森 古書専門 林檎堂 017-775-1187
(問) 017-722-2569(大船)
19日
仙台「chop-onz」022-711-5469
23日
神戸 弓削牧場 078-581-3220
「クリスマスライブ」出演:ヴォセ、友部正人。
昼夜二回公演食事付き。昼 13:00から/夜17:30 から
24日
和歌山「オールドタイム」0734-28-1950
「クリスマスライブ」出演:ヴォセ、友部正人。
ここでちょっとお知らせです。絶版になっていた絵本「絵の中のどろぼう」(文・友部正人/絵・スズキコージ)が先日、出版社で100 冊在庫が見つかりました。一冊千円で友部オフィスで販売します。ライブ会場で売りますので、持ってない方はぜひ。
それから今月号の現代詩手帖の連載エッセイは、早川義夫さんの歌についてです。また、現代詩文庫も11月には完成予定です。
この秋も友部はニューヨークマラソンに出場します。10月13日から11月11日まではニューヨークですので、その間友部正人オフィスはお休みします。帰国後は新譜発売記念ライブがたくさんありますので、どこかの町のライブにぜひ聞きに来てくださいね。
それではまた。
はじめて見たこと、聞いたこと。(17)左利きの自転車 友部正人
The Request Times Vol.132 2005.12.22 発行
しばらくぶりの新聞です。今年の冬は寒いですねさて、友部の新しいCDが発売になりましたが、いかがでしたか。発売日のすぐ後にNYから帰国した友部は、休むことなく発売記念ライブに明け暮れています。
ニューヨークシティマラソンの報告を一応しておきますね。マラソン当日は11月のNYとしては異例の暖かさにみまわれ、走るのには全然不利な気温で、応援する側にとってはラッキーな一日でした。友部は去年より10分も遅い記録(3時間40分)で、少々不満ながらも無事完走できてやはり満足そうでした。 11月16日の横浜 BankARTでのライブはとてもおもしろかったです。現代美術の作品のなかで歌う、という企画で、合計3ヶ所の会場で歌いました。ビルからビルへの移動もあって、歌いながら歩く友部のあとを観客も歩きながらついていく、という場面は、それ自体がパフォーマンス作品のようでした。
発売記念ツアーは今も続いていますが、福岡、京都、大阪のライブには東京からマーガレットズロースが参加してくれて、盛り上がりました。地方ではなかなかバンドでやる機会はないしね。大阪ではタワーレコードでインストアもやりました。
東京のライブはレコーディングメンバーが大勢駆けつけてくれて、充実した演奏でした。武川雅寛、ロケット・マツ、水谷紹、マーガレットズロース。アルバムに入っている曲は全部で8曲しかないので、ほかにもたくさんの歌をバンドで演奏しました。懐かしい歌や12月にふさわしい歌なども。
高円寺「クラブライナー」でのイベントも楽しかった。出演のワタナベイビーもMOOOLSも以前からの知り合いで、ベイビーとは友部正人&たまの合作「ぼくの猫さん」という珍しい歌を彼のリクエストで一緒に歌いました。MOOOLSとは5年前にイベントで共演した仲で、彼らからのリクエストで「朝は詩人」を一緒に演奏しました。イベントはいろんなバンドが見られるのでおもしろいよね。1月にもイベントがあります。フラワーカンパニーズもサンボマスターも初めて見るのでわくわくです。
◆◆◆スケジュール◆◆◆1月22日
「HEAVEN'S ROCK さいたま新都心VJ-3」
048-858-7251
出演:サンボマスター、フラワーカンパニーズ、友部正人。
オープニングアクト:ズクナシ。
チケットは店頭、ぴあ、ローソンで12/24 から発売。
(問) 090-4451-8679(SET YOU FREE)
26日
「FAB omotesando 」03-5772-8566
出演:三宅伸治、河口修二、朝三憲一、井出泰章。
ゲスト:友部正人。チケットはぴあ、ローソンも有。
27日
甲府「ハーパーズミル」055-233-3157
28日
松本「クラクラ」0263-34-5024
29日
高山「摩訶舎」0577-34-6286
2月4日
塩釜市「ふれあいエスプ塩釜」022-367-2010
14:30open/15:00start
詩人菅原克己の詩を朗読。歌もたっぷり歌います。
5日
郡山市「ラストワルツ」0249-24-1654
10日
豊橋「ハウスオブクレージー」0532-55-9000
11日
京都「ガケ書房」075-724-0071no media京都編」
ふちがみとふなと、友部正人。
オープニングアクト:豊原エス。
13日
名古屋「得三」052-733-3709
17日
横浜「ドルフィ」045-261-4542
板橋文夫(pf)、友部正人。19日
横浜「BankART Studio NYK」045-663-2812
友部正人プロデュース・ポエトリーリーディング
「LIVE! no media 2006 」
14:00open/14:30start
出演:谷川俊太郎、田口犬男、宮沢章夫、オグラ
知久寿焼、尾上文、平井正也、遠藤ミチロウ
峯田和伸、真島昌利、ぱく・きょんみ、友部
3月3日
北谷「モッズ」098-936-5708
4日
那覇市「桜坂劇場」098-860-9555
ゲスト:寺岡呼人。
5日
石垣市「すけあくろ」090-3796-832(今村)
ゲスト:寺岡呼人。
秋には発売されるはずだった「友部正人詩集」(思潮社現代詩文庫 182)の進行が遅れていますが、やっと一月に出ます。さまざまな方からの寄稿文も寄せられました。処女詩集から現在までの詩の世界がまとめられています。過去のエッセイなども少し再録されました。どうぞお楽しみに。
のびのびになっていた「Live! no media 2004 」のライブ盤もやっと完成間近です。詩の朗読オムニバスアルバムも4枚目となり、今回はミディではなく思潮社から発売することにしました。CD屋さんで販売することに違和感があったこのシリーズもやっと本屋さんの詩のコーナーに置かれるかも、ですね。2月の「no media 2006 」のライブの日には発売できるよう頑張ってます。
それから、長らく廃盤になっていた「6月の雨の夜、チルチルミチルは」の復刻盤を友部正人オフィスで発売することになりました。吉野金次さんにリマスターしていただき、音もよくなりました。ジャケットやブックレットは変更ありません。ついでに在庫がなくなっていた「1976」もリマスターして、よりよい音になりました。二枚とも2月3日から店頭で発売されます。
新年の3日からまたしばらくニューヨークに出かけてきます。1月20日まで友部正人オフィスはお休みします。
2006年もどうぞよろしくお願いします。
それではまた。
はじめて見たこと、聞いたこと。(18)
100ボルトと120ボルト 友部正人